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うつ体験記⑤ キャパオーバー×八方塞がり

こんにちは、ぽちといいます。
うつ病をきっかけに、6年目で会社を退職しました。

約5年ほど勤務できていた会社で、どうしてうつになったのか
ありのままをお話していきたいと思います。

感情の波


前回のブログに書いた感情の変化について、
とても抽象的な表現をすると、
ストレスフルな環境で働いている私は
今まさに溺れかけていてバタバタ手足を動かして
必死に溺れないようにしていたイメージ。

さらにキャパオーバーし始めた私は
環境にジタバタすることによって、
自分で作り出した怒りや憤りの感情の波が、
急にフラットになっていく感覚を経験しました。

その時のことを今回はお話してみたいと思います。

荒れ始めた波


私が働いていた企業は、コロナ特需の影響が大きく、
会社としてはありがたいことに、当時過去最高益を得ていました。

次第に繁忙期に突入し、業務は多忙を極め、
毎月の長時間残業が当然になっていました。
勤務先には冷暖房がなく、手がかじかんで
寒すぎて体にギュッと力が入り続けている状態。
だから身体は常に緊張状態。

加えて頭の中は、しなくてはいけないことに
常に追いかけ続けられている
イメージでした。
どれほど業務を頑張っても常に消えない不安感が苦しく、
何一つ自分に自信を持てずにいました。

苦手な上司からの声掛けは、全て社交辞令か、
私の業務成果への批判にしか聞こえず、わずらわしかったり。
周囲に忙しいです。厳しいです。と伝えても、
私は淡々とテキパキ業務を進める方で、
また、前より感情を表に出さなくなったこともあり、
余力があるように見えるようで、
NOとはっきり言えない私は、人と関わった分だけ
自分で業務を吸い寄せているような感覚がありました。

その反動なのか業務外の時間では、
アップテンポの音楽を聴かずにはいられず、
休みなく無意識に音楽を聞いていたり。
常にデジタルを手放せなくなってきたり。
何とか努力して伸ばした爪も噛んでしまったり。
自炊をする気力がなくなり理由もないのに、
甘いものやコーヒー、アルコールに手が伸びることも多く、
体重も増加してきた自分にさらに苛立ったり。

もう余裕がないって言ってるのに、
何でみんな自分に業務を被せてくるんだろう。

常に感じるイライラと頭の中のノイズをかき消したい自分の思惑とは逆に、
負の感情の波は荒れ狂っていることに更に苛立ちが募りました。

そんな時期に、同僚がコロナ感染しているにも関わらず
暗黙の了解で、在宅勤務を強要されていたり。
その同僚の不在の穴埋めに必死な私たち部下たちの業務も
上司は見て見ぬふり。
日々の私の想いを、周囲の同僚も同じように感じていたため、
数回私が、上の上司、さらに社長にまで直談判しても、
何も目に見える変化は得られず悔しい思いをしたこともありました。

静寂の海


2・3か月そんな状態が続いたある日、
「もうこんな会社も、職場も、私にはどうでもいいや」
そう思った時、感情の荒波がサーっと引いていき、
無感情になった私に気づきました。

それ以降の私は、心のないロボットのような感じで
喜怒哀楽の感情がなく、ただ毎日やってくる日々を
最低限のことだけしながら、右から左に流すだけ。
これまで敏感に感じとっていた感覚というセンサーを
無理やりスイッチオフにしたような感じでした。

常にキャパオーバーで過ぎていく自分の生活を
私は傍観するしか方法がなく、
自分を自分でどう救えるのか、
誰かに相談しても、ヘルプを求めても、
googleに聞いてみても結局答えは分かりませんでした。

だから現状に我慢しながら、
とりあえず生活し続けることにしてみました。

今回はこの辺りで。

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