詩

『孤月』

今夜もお待ちしていました

心の海の底で
独りぽっちだった私を
励まし
喜ばせて

穏やかな心で
愛してくれましたね

独りだと言う
貴方を私も
愛しました

何も望まない
傍にいてくれるだけで

裸のままの
貴方を受け入れると

心が曇ったのを
私は気がつかなかった

もう お顔を
見せてはくれないの

愛してくれないの

私はもうすぐ
海の泡になって消えていきます

でも
貴方は独りでないから
よかった…

(完全版)

#詩 #人魚姫#詩物語