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漢字学習 音読み漢字の学び直し 第8回 「列・令」

漢字学習で常日頃から強調しているのは、
「音読みしかない漢字は必ず意味を調べてから書く」
です。

「手っ取り早く覚える、ただ手を動かして書く」ことは、自力をつける学習にはなりません。(学校の勉強の延長では受験レベルの力はつかない)

サピックスのAテキストや、四谷大塚の漢字と言葉には、意味が載っています。少し時間をかけて漢字一つずつを見て、発見やら工夫をしてほしい。それが問題を解くときの力にもなります。

音読みは「レツ」。訓読みはありません。
このようなとき、熟語を思い出してみます。「整列」とか、「行列」。
おぼろげではありますが、「ならんでいる様子」が浮かんできます。

「歹」と「刂」を組み合わせた漢字ですが、意味は「わける、ならべる、ならべおく、つらねる」となっています。

整列:整えてならべおく
車列:車の列(つらなり)
例の熟語:整列、行列、隊列、列挙、列強、車列、列車


音読みは「レイ」
「身を正して神のおつげを聞いている人」をあらわし、そこから「神のおつげ」。身分の高い人の「みことのり、言いつけ」の意味となる。また
「良い、りっぱ」の意味が派生してくる。

令嬢、令息。命令、指令。


白川静の「常用字解」と大修館の「漢語林」を参考にしています。


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