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智慧の雨音

ホームページが完成した。自分のこれからやりたい色々をまとめて形にしてみたことで、少し自信がついた。これがスタートラインなので、これからコンテンツも分量も増えていくと思うが、それでもここまで形にできた。面倒くさがりの自分がやり遂げられたという事実を認め、褒めたいと思う。

それにしても今のIT技術はすごい。何を発信したいのかさえきちんと言語化できていれば、デザインは全て無料で準備してくれるプラットフォームが揃っている。仕組みを理解するのに少し時間がかかったり、画像を準備するのが億劫だったりと、最初は少し戸惑いもあったが、とにかく作り始めてからは、毎日画面を開いて取り組む努力をした。要領を得るまでは「努力」だったけれど、操作に慣れてからは、だんだん楽しくなっていった。

この3か月、ひたすら自分に向き合い、時には空っぽになりながら、言葉を紡ぎ、これからをどう生きていきたいかを意識し続けた。聞こえはいいが、はたからみれば単なる「引きこもり」でもあった。でも、誰に何を言われても、この期間が私には必要だったんだ、と感じている。

早朝の呼び鈴は今朝も私の頭の中で鳴ったが、これまでに比べて、少しボリュームが小さかったような気がした。ふと思い返してみると、呼び鈴はホームページの作りこみを本格的に始めた頃から鳴り始めていた。あれはもしかしたら、数年後を生きている私からの「とにかくやってみろ」というメッセージだったのかも知れない。本当に願うこと、大切だと信じたことを、今以上に素直に自分らしくやっているであろう、未来の私。今の私がこれまでの自分がやってきたことを元にして、今を生きているように、未来の私も今の私が作り上げたものの先に生きている。私には多くの「先生」がいるけれど、もしかすると一番強力で、一番厳しい先生は、毎日呼び鈴を鳴らしてくれた、未来の私なのではないかと思った。

今回のタイトルは、私の屋号である。ホームページにもこの屋号に込めた思いを書いているが、未来の私の存在は今の私に「智慧は時空を越えて、形にならない音となって現れる」ことを教えてくれた。この先もきっと未来の私は、今の私の至らないところに、様々なサインを送ってくれるのだろう。自分を信じるとは、今この瞬間の自分に対してだけに使う言葉ではないのだ。これまでの自分、そしてこれから先につながる未来に生きる自分に対する気持ちなのだと、成果物を通して実感している。

HP:https://rain-sound.jimdosite.com/


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