感謝とリスペクト
#日経COMEMO #NIKKEI
こんな記事がありました。
見れない方のために要約すると、「職場がホワイトすぎて辞めたい」と仕事の「ゆるさ」に失望し、離職する若手社会人が増えている、ということらしいです。
上司はハラスメントを恐れて何も言えず、配属された新人さんはいつまでもお客さん扱いで不満が溜まってしまうようです。
緩すぎる、という状態に不満を持つのは僕も同じです。僕は相変わらず定時帰り厳守で、仕事は増やされずに毎日ボーッとして暇を持て余してます。こんなのがいつまで続くのだろうかと途方に暮れてしまいます。
でもここ一ヶ月くらいでしょうか。これでもいいかと思い始めてきました。もうどうでもいいやと。
この状態に甘えてこのまま緩く生きていこうと思っています。
多少関わりがありそうな打ち合わせにも呼ばれず、いくら暇そうにしていても注意されず、ただ会社に通うだけ。与えられた仕事を淡々とこなすだけ。
何も楽しくもありません。何も面白くもありません。
そうすると、何だか力が抜けてきて、段々と周囲に優しかった自分に戻っていくような気がしました。
どういうことかと言うと、20代の頃の自分は他人を言うことをしっかり聞くほど純粋で、そして周囲に感謝できるような謙虚な人間だったと思います。周りの人が困っていれば自然と手伝ったり、自分のことを脇において他人を助けていました。
ところが、今はどうでしょう。道で困っていそうな人がいても無視。会社で誰かが何かで大騒ぎしていても我関せずと無視。心のなかでは周りの人を見下しています。
どうしてこうも人として堕ちてしまったのでしょうか。年齢のせいにするのは良くないでしょう。元々プライドが高い性格だということはこれまでも何度も述べてきました。しかしそれだけではなく、これまでの経験がそうさせたのかもしれません。
多分ここ数年のことだと思います。はじめに今の管理部署にきてからの数年です。とにかく管理職として舐められてはいけない、結果を出さないといけない、自分が折れるわけにはいかない、といったおかしな考え方が自分をそう追い込んでいったのでしょう。
素直さを失ってしまったのです。
間違いだったと思います。自分らしく、そして謙虚にいるべきでした。周囲に対する感謝とリスペクトを失っていました。
仕事は一人では回りません。こんなTweetを見ました。
これ完全に僕です。一人で何とか仕事をこなそうとしてしまいます。
確かに子供の頃からそんな傾向はありました。
例えば、子供の頃に見た戦隊レンジャーものをとっても、敵は一人なのに寄ってたかって集まって敵を倒すなんて、なんて卑怯なんだと思ってました。
少年ジャンプの戦い系の漫画も違和感を感じてました。例えばドラゴンボールでも、フリーザは一人なのに、悟空やベジータやピッコロなどが寄ってたかってやっつけようとしてるのが何となく気に入らないのです。
少年誌のテーマとしては、仲間と切磋琢磨して協力しながら強大な敵を倒すという姿が、これから大人になっても仲間をつくって協力しながら大きな仕事を成し遂げるということに繋がるのだとは思います。
でも少年時代の僕はそうは思わなかったのです。ちょっと変わってたのかもしれませんね。
というか今もあまり成長してないのかと思うと愕然とします。
そういえば、昔から団体競技が苦手でした。だから部活は個人競技に入ってました。そういうことが今においても影響してるのかもしれませんね。
とりとめのない記事になってきましたが、話を元に戻しますと、何だか今の僕は穏やかで、会社で誰かが何か困ってたりすると、声をかけてあげるようになったのです。それも自然とです。若い頃にできていたことが再びできるようになってきたのです。
子供の頃は誰にも手を借りずに一人で何かを成し遂げることに憧れていた少年でした。
社会人になってからは下っ端の頃は新人として謙虚に学ぼうという姿勢がありましたが、少々一人でできるようになると自我が出てきて、何でも一人でやろうとするようになっていきました。
管理職になってからはそれがもっと顕著となり、誰にも相談せずに自分の意見を貫く独りよがりの人間になっていました。
それがようやく変わろうとしています。この経験をとおして自分が良い方向に成長できるのではないかと思います。
そう考えると、これまでのことはとても有り難いことなのではないかとさえ思えてきます。
今現在、職場の人たちとは特に何も問題はありません。これまで通り接してくれています。そんな人たちを見下すなんてとんでもない。
周囲に対する感謝とリスペクト。これは常に持ち続けていこうと思います。
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