20代最後の夜

明日で30歳になる。僕は高専の本科をでてすぐ就職したものの、誕生日が早いために、20歳は高専5年生として過ごし、21歳から社会人を過ごした。だからまだ10年目ってわけではないのだけど中々の節目だ。

29歳として過ごした人生は、外的要因によって中々変化の大きい年になった。苦しいこともたくさんあったとはいえまあ、なにもないよりマシな変化もあった、と思っている。

10年前のことを思い出すと色々と変わっている。転職したり、結婚したり、引っ越しを何度かしたり。後かなり太ってしまったなあ。最近これといって新しく運動とかしてないけど体重がどんどん減っていて、if ストレス then 暴食みたいなことをしなくなった(しなくて済む日常を送れている)だけだと思うから、油断するとまた戻ってしまうだろう。といっても、クソデブがデブになる程度に痩せても多分あんまり効果ないから、30代になって健康に気を使い始めるっていういかにもそれっぽいことを始めることになる。そばを打つ日も近い。

加齢しているといいこともあって、僕はかなり老け顔だから20代と知って驚かれたり、驚かれるだけならともかく馬鹿にされたり、笑いものにされたこともあったりしたのも、実年齢が追いついてくると多少気が楽になる。同じく老け顔の人で同じ苦痛を味わっている人にアドバイスするとしたら、笑いものにしてくる人はそれを面白いと思う程度の精神の持ち主だから(たとえ本人しか笑ってなくても)続けるので相手にしないことです。僕はその中でもかなり醜悪な例を知っているけど、そういう人は強く反発したらしただけ喜ぶ。そんな事する人の程度を察するのが唯一できることです。まあそれはそれとして、歳をとっていいことなんてないっていう人もいるけど、存外そうでもないということだと思う。

楽しいこともまあまああった人生だけど、全体的に見て(生まれ育ちの影響が大半だと思うけど)しんどいことのほうが多い。僕と同じ1991年生まれというのは、生まれたらバブル崩壊で不景気で、ゆとり教育と揶揄され、就職してたら大地震だったり(これは人によるけど)中々アレな扱いを受けてきたけど、ここまで加齢してまだそんな事を言っているのもあまりにみっともないから、しっかり幸せを掴んでいかないとなと思う。40、50となったときに、大半はいい人生だったと言うためにはそれしかない。

若いうちの1年と歳をとってからの1年って、その1年が及ぼす今後の人生の期間が異なるという点で大きく差があると思っている。例えば20歳の僕の1年と、今の僕の1年だと、過ごし方が同じでも今後の人生に及ぼす影響は約10年分異なる、という話。複利的に影響があるものばかりではないとは言え、やっぱり何かを始めるなら早いに越したことはないと思うし、今が一番何かを始めるには若い年齢であるというのも変わらないので、これからもあんまり変わらず成長できるようにやっていくしかない。

とはいえ、20代最後だからなんか好きなものでも食うかとタコスとビールを摂取しているあたり健康への意識を高める必要がありそうだ。

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