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ようこそファジアーノへ117

 リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240603
 先日、地元J2岡山から趣深いニュースが発表されました。国際的なクラブ連携組織に参加するそうです。これは少し驚きましたね。なぜ岡山?という風に。J60クラブの中でどうして岡山なのか。推薦なのか、立候補なのか、審査なのか、声がかかったのか。今回の報道ではよくわかりません。地元岡山では今まで「国際的」な取り組みはほとんど見られませんでした。2018年にはシントトロイデンと業務提携されましたが、どういう成果があったのかなぁ。あともう一つアカデミー関係で海外の何かがあったような覚えがありますが、すいませんすぐに出てきませんでした。そんな中での新しい国際的な取り組みへの参加という事で、いい事だと思います。
 

【『Global Football Alliance』(国際クラブ同盟)加盟】
「このたびファジアーノ岡山は、Global Football Alliance(グローバルフットボールアライアンス、以下GFA)に加盟いたしました。日本では川崎フロンターレに続き、2クラブ目となります。このGFAは2020年に発足し、世界中のフットボールクラブ間での情報交換や協働を目的に1カ国1クラブの加盟が認められ、現在はビジャレアル(スペイン)、ヴォルフスブルク(ドイツ)、ヴェローナ(イタリア)など約20クラブが加盟しております。GFA加盟により、マーケティングやCSRなど様々な点で加盟クラブから国際的な知見を得て、活動に活かしていく考えでおります。
■Global Football Allianceとは
 2020年にサンテティエンヌ(フランス)のベルナール会長が発起人となり発足した国際クラブ同盟。1カ国1クラブの加入が認められ、現在は17クラブが加盟している。
■加盟クラブ
 クリスタル・パレスFC(イングランド)、ASサンテティエンヌ(フランス)、VFLヴォルフスブルク(ドイツ)、エラス・ヴェローナFC(イタリア)、ビジャレアルCF(スペイン)、AZアルクマール(オランダ)、スタンダール・ドゥ・リエージュ(ベルギー)、AEKアテネFC(ギリシャ)、ヴィトーリアSC(ポルトガル)、レフ・ポズナン(ポーランド)、ボードー/グリムトFK(ノルウェー)、ACパラドゥー(アルジェリア)、トルカFC(メキシコ)、ウニベルシダー・カトリカ・デ・チリ(チリ)、シエンシアーノ・デル・クスコ(ペルー)、カラスカFC(ベネズエラ)、フォルタレーザEC(ブラジル)、ニューイングランド・レボリューション(アメリカ)、ジャムシェードプルFC(インド)、ファジアーノ岡山 ※2024年5月29日現在
■今後の活動
 オンラインミーティング(月に一度程度)、加盟クラブがホストとなりホスト国での会議(クラブを変更し年間1~2回)など」

出典:J2岡山公式HP

 川崎さんに続いて2クラブ目という事ですが、前の先輩が川崎さんだったというのは光栄ですね。クラブ間での情報交換や協働を目的に1カ国1クラブの限定加盟という事ですが、まさに日本代表になる訳ですね。様々な点で加盟クラブから国際的な知見を得て、活動に活かしていく考えで、マーケティングやCSRなどとあります。CSRへの期待が高まりました。国際的な連携を機に、大先輩である川崎さんのレベルに少しでも近づいてくれたらいいのですが。まぁ海外のクラブがどこまでのレベルかというのもありますが。
 加盟クラブは徐々に増えていっている様子。顔触れで川崎さんがいた時と比べてみると、アフリカや中南米のクラブが増えていますが、逆にアルゼンチン、豪州、ロシアは国の枠そのものが消えている。また、欧州は聞いた事があるような名前もありますが、イングランドやイタリア1部所属でも下位クラブ。ブラジルはシャコペエンセがいました。全体的な印象はメガクラブ等リーグトップグループではなく、地方の中堅クラブばかりという印象でしたかね。
 いろいろネットを観ていたら、佐伯元Jリーグ理事のコメント(ブログ)が目に留まりました。内容を読むと岡山に対して歓迎と期待の気持ちの強さが伝わってきました。

【祝・ファジアーノ岡山と家族になりました】
「サッカークラブが永続的に、いつも、そこに存在し続けるためには、確固たるフィロソフィーとビジョンを見据え、普遍的な価値に基づく経営をすることが不可欠であることを私たちは痛感しました。そのために、サッカークラブは地域社会における存在意義を追求しなければならないこと。併せて、クラブのさらなる成長・発展のためには、グローバルなビジョンが不可欠であることに気づきます。そして私たちはこの概念を『グローカル化』と呼んでいます。そこで、世界21か国、利害関係にないクラブ同士が、共に共創しながら成長するために結ばれたアライアンスがGFAです。」
「クラブ間業務提携」や「戦略パートナーシップ締結」とは何が違うのか?
・一般的に単独クラブ間における提携の場合、ノウハウナレッジの提供やイベント実施といった提携内容に応じて相応の
 対価が発生することがあるが、GFAアライアンスは加盟クラブがみな対等な関係性にあるため対価の発生がない。
・GFAの目的は、加盟クラブが知を結集して共に成長すること。
・私たちの口癖でもあるように、GFAは『ファミリー』なので、そこには取引も利害関係もない。
・言い換えると、世界20か国に親戚がいるようなもの。
・選手移籍情報や指導者研修、遠征や大会参加などの活動はじめ、困ったこと、知りたいこと、お願い事など、決定権を
 持つ経営層同士が気軽にコミュニケーションを取れる関係性。
・それぞれのクラブがホームタウンで半永続的に健全に存続し続けるために、地域社会に貢献し続ける存在であり続ける
 ために、クラブの成長と維持を世界レベルで協同、共創するグローバルネットワーク。

 周知のとおり、私たちビジャレアルは小さな町の小さなクラブです。25年ほど前までは、負債を抱え、トップリーグにいるわけでもない冴えないクラブでした。そして、いまもなお、日々必死にクラブの成長に取り組んでいます。地元地域に根差し社会の延長線上にある存在でありたい。市民の生きる原動力であり続けたい。人びとを幸せにするような存在であり続けたい。その一心です。
 ファジアーノ岡山さんも、きっと同じ思いを胸に、選手・スタッフ・クラブ関係者、そしてファン・サポーターの皆さんが健全で豊かなクラブ作りに精進されていることでしょう。これから『家族』として共に歩んでいけることを心強く、また幸せに感じます。」

出典:佐伯夕利子公式ブログ

  国際的な知見やコミュニケーション機会を得るために結成された、国際クラブ同盟という事ですが、内容を抜粋させていただきました。こうして読むと加盟クラブの1つであるビジャレアルの強い思いがにじみ出てきます。地域社会における存在意義のを追求と、クラブのさらなる成長・発展のためのグローバルなビジョン「グローカル化」というキーワード、利害関係にないクラブ同士対等な関係性、「ファミリー」というキーワードがアンテナに引っ掛かりました。

 佐伯さんのコメントに「地元地域に根差し社会の延長線上にある存在でありたい。市民の生きる原動力であり続けたい。人びとを幸せにするような存在」とあります。先輩の川崎さんは自らを「社会インフラ」と名乗るくらいに、まさにその存在にふさわしい存在だと思われますが、後任の岡山はどうなのかと。結構ハードルが高いのではないかと思われます。個人的にはこういう方々がふさわしいとは思っています。GFAの主な中身は以下のとおり。

主な活動目的
 ベストプラクティスの共有、スカウティングのネットワークや移籍市場をワールドワイドに構築、アスリートのパフォーマンスの最適化と競技力向上、事業の生産性と競争力の向上、クラブの成長のためのDX促進
GFAの関係性構築
 密なコミュニケーション、ウェビナーとオンライン会議、月例会議、年次サミット

 GFAの公式HPに、岡山の動画↑が出てきました。おっと木村オーナーです。森井社長ではなく、木村さんでした。前職でアメリカで活躍されていた木村さんの方がふさわしいのかもしれません。個人的には現在の「顔」である森井さんに出て欲しかったなぁ(J60クラブで唯一の個人オーナー制(個人商店化)がネガティブに映っている面もあります)。

 ここでふと、そもそもなぜ岡山なのかという点を思い返して、少し調べてみました。村井前チェアマン時代に「チームMURAI」が結成され、木村オーナーが専務理事、佐伯さんが理事で所属されていました。あぁそういう事かと個人的に納得しました。木村さんの国際的な知見を大いに発揮し、地元岡山に還元して欲しいと思います。CSR(川崎さんを手本に)もしっかり成長して欲しいところですが、どうかな。木村さんも活動フィールドがグンと広がって本望ではないですか。

 あと、気になるのが なぜ川崎さんが2年で退会されているのかという点。いろいろネットで調べましたが、2021年は加盟したという情報のみ見つけ、それから現在までなぜか関係情報は皆無でした。まるで付き合いで入っただけのような空気感。うーむ、ひょっとしたらお金や手間がかかるだけで、ほとんどメリットが無かったのかもしれませんが、詳細は不明。昔からSNSも強い川崎さんですが、SNSでもGFAの話題が全く出て来なかったですね。ここまで情報が出て来ないと、川崎さんはGFAに加盟して満足されたのかなぁとつい思ってしまいます。
 そういうネガティブな発想はやめて、ポジティブに考えるようにします。地元岡山がGFA加盟によって、多くの国際的な知見やコミュニケーション機会を得て、グローカル化に突き進み、J1昇格に向けて成長していって欲しいです。「よそを余り気にしない」県民性的に考えても、いい刺激になるかもしれません。もしメリットが無かったら、川崎さんと同じように次に託したらいいと思うので。
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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