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「そして、その条件とはね、」彼はにやりと笑みを浮かべた。
「普通じゃないことさ」
その意味が分からなかった。
僕はこの学校への入学の招待状が家に届いた。
その時はそこまで驚かなかった。
どうして届いたのかもわからなかったが、ちょうど行く学校に迷っていたのでこれに決めたのだった。
それからこの学園のことは少し調べてから来た。
僕からすればなぜか急に招待状が現れ、入学したということだけだ。
「知ってた?この学校にいる人は全員が招待状を受けてきてるんだって」
それを聞いたときはそこまで何も思わなかった。
「この学校にいる人はどこかが普通の人間と違うから選ばれた人なんだよ、君と僕のように、ね」
僕は一瞬の隙を探したが、見つからなかった。彼は完全に余裕があるはずなのに、一ミリの隙も見当たらなかった。
とりあえず屋上まで登ると、追ってくる人が結構限定された。
僕ほどの実力を持つものか、それ以上の物だけだ。
「あれ?なんでここにいるの?」目の前に現れた者は校長だった。
彼の手には宝石があった。初めの時に見た宝石と同じだ。
下に落ちている宝石はすべて偽物ということだ。
初めは試しに無理やり奪い取ろうとしたが、思った通りのことが起こった。
他に策を考える必要があるだろう。
下からは一人の少年が現れた。
「やはりここか!」彼は僕より上の速度で宝石を取ろうとした。
どうやらこれはよけれなかったようだ。
だが、校長は宝石を空中に投げ飛ばした。
それを空中でキャッチしたが、見てみると文字が書かれていた。
『これは偽物だ』彼はそれを読むと、考えもせずに捨ててまた校長を追い始めた。
その宝石を見ると、どう見ても本物に見えてしまった。
拾い上げると、その文字を拭いてみた。
「やっぱり」これはネームペンで書いたものだった。
簡単に消すことができて、文字は消えた。
「これでしょ、本物は」光にかざすと、見事に光った。
すると、目の前に校長が現れた。手にはあの筋肉頭少年がつかまれていた。まだ名前は憶えていない。
「見事だ。それは後で回収するつもりだったんだけどな…とりあえず、君は10万ポイントゲットした。他は0ポイントというわけだ。いろいろとややこしいけど、まあ、そういうことで、な」
そのまま彼は消えた。
一体今、何が起こったのかわからない。
「???」僕はその場に突っ立っているだけだった。
「?」それから数十分はそこに突っ立っていただろう。

気が付くと、教室に戻っていた。
普通に帰る記憶があるのだが、少し忘れかけている。
僕は下校しているときもボーっとしてしまった。
「…」だんだんと今何を考えているのかもわからなくなってきた。
僕は帰るとすぐにベッドへと飛び込んだ。
別にまだ宿題とかがあるわけでもないので、のんびりできる。
『ピロロン♪』バッグの中に入れておいたスマホが鳴った。
「?」見てみると、9万9千9百9十9ポイントが振り込まれていた。
「あ~い~つ~!」携帯の妻く威力が上がった。
ポイントを入れながらにやにやしている彼の顔が手に取るように想像できる。
彼は1ポイントだけ入れなかったのだ。多分僕を馬鹿にしたかったからだ。
「今度学校に行ったら振り込ませる」僕は心の中で決意した。


皆さん、こんにちは。lvl
この小説は少しの間、違うのに代えさせていただきます。
少し頭がおかしくなってきたので…ヘㇸㇸ…
またいつか、脳みそがよくなったら書かせていただきます。

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