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速く走りたいので、スピードに極振りしました(38)

私はVRを着用して起動したらゲームに入ることができた。「懐かしいけど多分もうあと数時間しかなくなったんだよね…でも一応聞いてみるか」私は花見を呼んだ。『どうした?』彼女はいつものように直接頭に声が入って来た。「ただ後このイベントはどのぐらいあるのかなーって思って」彼女は少し時間がかかったが、答えを取り出してきた。『あと20時間あるよ』私は少し驚いた。「え!?でももう何時間もたったけど…」『何かね、突然時間が足されたらしいよ』私は考えてみると、いったい誰がそんなことをしたのか予想が付いた。「お・ま・た・せ」後ろ方誰かが飛びついてきた。「ココミー、別にまってなかったけどおかえりー」彼女は私をじろりと見た。「待ってなかったってどういうこと」私は固まった。「イヤー、そのー…」戸惑い花見に助けを求めたが、『私はAIとしてそういう感情は持ちませーん』と助けてくれなかった。
花見の役立たず―! 私はそれから数十分ほどココミにお説教をされたのであった。「あ、ココミとササミじゃん、ヨッ」向こうからナギトさんが歩いてきた。「あ、ナギトさん。こんにちは」ココミはもう立ち直っていた。私は彼女の説教の所為でまだ立ち直れていなかった。
「しかしいったい何があったのだろうか」ナギトさんは知らない。誰がやったのかも、どうして起こったのかも…っていうかどうしてしたのかを聞いてなかったな。しかし、いまさら聞くことなんかできない。あの人がいったいどこに行ったのかも知らないからだ。あの不思議な人が。というか人間じゃないと思うけど。
「まあ、何かのバグじゃないかな」ココミは本当のことを知っているが、内緒にしておくことにしたのだろう。
「とりあえず何をする?」私は2人をみた。「どういうこと?」ココミは不思議そうに私を見た。「だってここら辺にはモンスターがいないしポイントを貯める方法がないよ?」私が当たり前のように言うと、ココミははっと目を丸くした。「そういえばそうだった」「まさか…このイベントでのメインゴールを忘れたとかはないよな…」ナギトさんはココミをあきれた目で見ていた。「い、いや、忘れたわけじゃなくて…あ!ユーフォ―!」ココミはサッと空を指さした。「いや、ユーフォなんかいるわけが…」ココミは皆の木をそらすために行ったはずだったのだが…「やっぱり。あれはユーフォ―に似ている鳥だよ。普段は全く攻撃してこないし結構おとなしいから絶対に攻撃しないことを…」ナギトさんが説明を終わらす前に私がとびかかってしまっていた。「あ、ちょ!攻撃するな!」しかし、もう遅かった。刃が鳥を真っ二つにし、地面に着陸した。「どうして攻撃しない方がいいと思ったの?」ナギトさんはあきれていた。
「あの鳥は普段集団行動をするんだ。しかも1匹が倒されると…」向こうの気が猛烈に揺れ始め、中から大量の鳥が飛び出てきた。「他の鳥が命がけでそいつを倒すんだ…逃げろー!」私は軽々と逃げることができたが、ココミは足が遅かった。しかし、私たちが防御することに決めたのだった。「何かがおかしい」ナギトさんはつぶやいた。「まさか…」その突然、何こもの木が倒れ始めた。
あいつが…現れたのか…

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