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「ちゃんと聞いてる?」私はずっと続いてほしいと思った。
「おーい」君は私に手を振ってきた。
私は慌てて君を見た。「な、何?」私は君を見て瞬きをした。
「聞いてるって訊いてるの」君は私に訊いてきた。
私はぶんぶんと頭を縦に振った。
「それならいいけど…」それから聞いていると、君の説明力すごかった。
馬鹿な私でもわかるような説明だった。「どうやってこんなに説明力がいいの?」
君は首を軽く傾げた。「普通に説明しているだけだけど…?」私は目を丸くした。
「まあ、僕がすごいからかな」君はエッヘンと自慢していた。「まあ、続けようか」私は教科書に目を落とした。
それから数十分で習ったことはすべて教えてもらった。
私はすべてを教えてもらい、普通に分かった。
「ありがとう」私は家を出ていき、真横にあった私の家に入っていった。
自分の部屋に行くと窓から君が見えた。
君も私に気付き、片手を振ってきた。なので、私も片手を振替した。
それから数分は窓を通して話していた。その時間はとても楽しかった。

今は夜の8時だ。
私がベッドで寝転がっていると誰かが部屋に入ってきた。窓から。
ここは2回だ。はしごなどを使わないと入ってこれるはずがない。
そして、思った通り侵入者ははしごを使っていた。
だが、予想外の方法で。
「お休み」小さな声が聞こえてきた。知っている人の声だ。
私はすぐに気づいた。「なんでここにいるの?」私は眠い声で聴いた。
「あ、起きてた?ちょっと寝れなくて」私も少しは同じだった。
どうしてかはわからないが、眠気を感じない。
私たちが話していると、完全に何も見えなくなった。
「まだいる?」向こうから「うん」と静かな声が聞こえてきた。「そこに座ってくれる?」
向こうからは何も声が聞こえてこなかったが、君ばベッドの横に座った。
「一緒に寝る?」君は予想外のことを言ってきた。
私は何も考えずに頷いた。見えないだろうと思ったが、見えていたようだ。
君は私のベッドに入ってきた。「…」私は何も言うことができなかった。
そのまま寝てしまったからだ。
次の朝起きると、ちょうどそこに兄がやってきた。
私の兄は私よりも完全に感情がない。
「もうそんな年になったのか」彼は一切びっくりすることなく言った。
私は横に誰がいるのかを忘れていた。
「あ」横にはまだ君が寝ていた。どうやらいつもより少し早く起きてしまったようだ。
兄はそのまま出ていった。
君は起き上がると、私を見た。「おはよう」君の寝顔はとても予想外だった。
「ってかなんでここにいるの?」君は私を見てきた。髪はぼさぼさで、いつもの整った顔が嘘かのようだ。
「そっちが私の部屋にいるんでしょ?」君はきょろきょろと周りとを見ると目を丸くした。
慌てて起き上がろうとしたが、けがをしている腕がきしんでまた倒れた。
「大丈夫?」私は慌てて君を支えた。「あ、ありがとう…」君が痛みを耐えているのは手に取るように分かった。
「とりあえず起き上がろうか」君が起き上がると、窓まで行った。「本当にこっちまで来たんだ」そこにははしごが置いてあった。
「まあ、昨日のことだと思っていいか」
『とてつもなく』
私は苦笑いした。
『おかしかった』

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