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拾った女の子は常識知らず‐運動会、真っ最中

「速い、…速いぞ!」すごくはしゃいでいたが、すぐにアナウンスを始めた。
僕は前を走るホノカを見た。「は、速い…」全く追いつけなかった。
アンナからだでここまで走れるとは思えない。
どんどん差が広がっていった。
この障害物競走は3週する。
これも今年決められたことだ。
これを決めてショックを受けているものもいた。
彼女はそのまま速度を緩めずに走った。
まるで、普通に走っているかのようだ。
この障害物競走を何度も今まででしたことがあるかのようだった。
「いったいホノカは…何者なんだ」僕がつぶやくと、ホノカの視線を感じた。
彼女のほうを見ると、目が違った。
今までは弱くておどおどとした目だったが、今は鋭い目を持っていた。
まるで、今までずっとこの障害物競走をしていたかのようだ。
あの瞳は透き通っていた。
太陽の光がガラスにあったったかのように光っていて、少し目がくらんだ。
彼女がやった一番すごかったのは卵を横向きにスプーンの上に置いて走ったのでも、袋を腰までつけて普通に走ったのでもない。
彼女は、上を走るはずの棒を飛び越えたのだ。
彼女は棒の5メートルほど後ろに走っていくと速度をどんどん上げた。
そして、棒の上を走るのではなく、飛び越えたのだ。
彼女はそのまま皆が2度目をしているときには3度目を終わらせていた。
彼女は障害物競走を終わらすと、元のホノカに戻った。
彼女はそのまま横にずれ、僕を応援し始めた。
だが、彼女には僕を応援する暇などなかった。
彼女の周りには何十人も人がいたからだ。
彼女は困っていたが、まだ障害物競走にいる僕はどうにもできなかった。
そこへ、あの少女が来た。
大玉転がしでダントツに1位を取った少女だ。
彼女はほのかのところに行くと、一緒にどこかへ行った。
僕は終わるまで、どこに行ったのかが気になってたまらなかった。

私は気が付けばゴールの目の前にいました。
意味が分からないが、終わったらしいので、横にずれてお兄ちゃんを応援するつもりでした。
ですが、たくさんの人がわらわらと私に集ってきて、応援ができませんでした。
困っていると、あの少年が道を開けて私を大量の人から出してくれました。
私はそのまま彼女についていくと、裏庭まできました。「裏庭に来て何をするんですか?」
彼は急に腹を抱えて笑い出しました。私はどういうことなのかわかりませんでした。
「裏庭って…ブハハハハ!ここは校庭裏だと思うよ、学校に庭があるかはわからないからね。僕の言い方ではこっそりと何かをする場所だね」
私はその意味が分かりませんでした。「どういうわけですか?」
彼女は点目(目が点になることです)で私を見てきました。「それなら訊くけど、もしもバレンタインにチョコレートを上げたいとき、どこで上げる?」
簡単な質問でしたので、すぐに答えました。「あったときにあげます」
彼女は完全に色をなくしました。「いや…それって学校のルールを破ってるでしょ…普通はチョコレートを学校に持ってきちゃダメなんだし…」
彼女は一瞬で気を治し、私にまた聞いてきました。
「それじゃあ次の質問、告白をするときはどこでする?」これにも私はすぐ答えました。
出会ったときにします。

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