見出し画像

「静かにしなさい!」そこへ大きな声が通り過ぎた。それは学級委員長の山崎やまざき怜美れみだった。とてもしっかりしていて、校長先生や教師からしては学級委員長を任せるのにぴったりだ。だが、生徒たちからしては少しいろいろと厳しすぎるといわれている。
「このクラスはここまでうるさいのですか?」彼女は目の端を釣り上げていた。どうやらうるさすぎたようだ。「別にいいじゃないか」一人の男子が口を出した。「よくありません!授業中ですよ。しかも校長先生が困っているではないですか」確かに校長先生が何を話してもクラスの声でかき消されていた。だが、私は知っている。お父さん・校長先生は元気な生徒がスキだということを。だから、話をさえぎられても元気な子供たちを見るとどちらかと嬉しそうにしている。そのことを彼女は知らないようだ。だが、校長先生は自分のポリシーを守ろうとしているのか、何も言わなかった。少し偽物のしっかりがおを作っていた。
そのことに気が付いていない生徒たちはとぼとぼと自分の席に戻っていった。「それでは出席をとります」先生は慌てて前に出ていき、出席を取り出した。気が付くと学級委員長が立ち去っていた。
校長先生も多分校長室に戻っていった。
「美咲さん」私はホノカをどうしようかと考えていた。「美咲さん」このままほおっておけばおけばいろいろと噂をされるかもしれないし…「美咲さん!」
私は思わず飛び上がりそうになった。「はい!」思わず飛び上がらなかったが、思わず高い声で返事をしてしまった。またもやマリナが噴出した。「あいつは絶対ただじゃ済まないようにしてやる…」私はぼそりとつぶやいてから前を見た。
「まあ、それは保留といことにしておくか」私はホノカのことを気にせずに前を見つづけた。できるだけ本当の転校生として過ごしたかったからだ。
だが、どんなに頑張っても見つかるときには見つかるものだった。私は先生にトイレへ行きたいと聞いた。一応許可してくれたが、本当なら許可してくれない。まだ先生は私が光るだとはわかっていないということだ。
今度はちゃんと女子のトイレへ入っていった。すると、そこにはもう一人知らない生徒がいた。「誰?」思わず声を出してしまった。髪は金髪で日本人とは思えなかった。「My name is Shua」彼女は英語で話し出した。
私は英語が不得意なので彼女が言っていることがほとんどわからなかった。「Who are you?」彼女は何かを聞いているようだが、私にはわからなかった。すると、ホノカが話し出した。「His... I mean her name is misaki Tamura.」彼女は急に英語を話しだした。いったいどこで覚えたのかはわからない。だが、分かることは一つだけある。今、彼女の表情が変わった。日本人には思えないような話し方、目の見た目、いろいろなところが変わっていた。まるで大人に変わったかのようだ。
それと、もう一つわかることがある。それは私は2人の話していることがほとんどわからないということだ。ちょうどそこへ一人の男の子が歩いてきた。彼も金髪で多分海外の人だろう。
「Finally, I found you. Sorry for interrupting your time. He should be in class. He just ran off. I will be taking him.」「It's ok.」金髪の少女は少年に引きずられていった。「He-lp!」だが、私は何を言っているのかわからなかったので助けることはなかった。

ろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!