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「出会ったときにします。」これにも私はすぐ答えました。
彼は腹を抱えて大笑い、ツボに入ってしまったようです。
私は首をかしげました。
「いや、それじゃあ学校の教室だったら?」彼は息を整えながら訊いてきました。
「そこで告白します」私はすらりと答えました。
彼はまた地面に転げてしまいました。
「いや、ふつうそれはオープン告白でしょ」私は首をかしげました。
「ねえ、恋をされたら恥ずかしくなったりしない?」私は首を大きく傾げました。
「恋って何ですか?」彼はガクリとこけた。「愛情だよ、愛情。初恋とかさ」
私は全くそれが何なのかわかりませんでした。
「愛情って何ですか?おいしいですか?」彼は立ち上がろうとしていましたが、またこけてしまいました。
「いや、愛情は物でも食べ物でもないよ」彼は長々と説明してもらっていると、話が終わる前に話は終わってしまいました。
次の協議が聞こえると、彼は慌てて駆け出していったからです。
私は残されて、何をしたらいいのかわからない状態でした。
なので、とりあえず戻ることにしました。
いったい戻って何をするかはわかりませんが。

ですが、あそこに行く前のことを忘れていました。
戻ると、たくさんの人がたかってきました。
私はその中を潜り抜けるのは少し苦労しました。
お兄ちゃんのところにつくと、彼はベンチに座って運動会を眺めていました。
彼の目は完全に何も考えていないような目でした。
「お兄ちゃん」私が呼びかけると、宇宙まで届きそうなほど空に飛びました。
どうしてかはわかりません。
「ああ、ホノカか。どうした?」彼はそわそわした顔で私を見てきました。
「横に座っていいですか?」彼は国利と頷き、私は横に座りました。
彼は何かを考えていたらしく、私は気になりました。
なので、訊きました。「どうしましたか?」
彼は私を見ると、訊き返してきました。
「さっきホノカといた少女は誰?」私は首をかしげました。
少女と一緒にいた覚えはありません。
「誰のことですか?」私は正直に訊き返しました。
「いや、さっき一緒にいたじゃん」私は首を振った。
少女となど一緒にはいませんでしたから。
「まさかあの子、男子だと思ってたりする?」私はぎくりと背中がしびれました。
「やっぱりね、彼女はどう見ても女子だよ」私は彼・彼女をまじまじと見てポカーンとしていました。
「まあ、確かに少し男子に似てるかも…って普通に服装見ればわかるでしょ」彼がクスっと笑ったのを見て、私もほっとしました。
これが愛情ですか…

本当に何を考えてるのかわからない。
僕はほのかを見て思った。
彼女は時には普通のことを言うが、おかしなことも言う。
今日は特に不思議だった。
彼女は空を見て僕を見て、それをさっきからずっと続けている。
「ど、どうしたの?」私は少し心配になって訊いてみた。
「ただ愛情が何かを知りたくてです」彼女は最近おかしかった。
僕は彼女をつんつんとつついた。
彼女は驚き、その場を飛びのいた。
「ど、どうしました?」彼女の顔を見れば真っ赤なのが簡単にわかる。
「いや、何でもないよ」僕は自分の手を見た。
そこまで冷たかったかな?拾った女の子は常識知らず‐運動会の少女少年

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