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その夜、また夢を見た。
今度は戦争時代の夢だ。
簡単にわかる。
僕が立っていたのは室内だったが、外からは純正の音が聞こえてくる。
私は建物の中を歩き回った。だが、誰も僕子ことを見えていないようだ。
まるで魂だけこの世界に飛ばされたかのようだ。手も見ることができるし、これが夢だと認識することだってできる。
「?」遠くには誰かがいた。誰かに似た後ろ姿だった。
僕が知っている、誰かに。
僕が近づいていくと、その人は振り向いた。
服はボロボロで、顔も埃誰かだったが、顔だけはホノカにそっくりだった。
だが、今までのホノカよりは暗い顔だった。ホノカよりはもう少し年を取っているだろう。大体10台ほどだろう。
「来たんだ」彼女はうっすらと笑みを浮かばせたがすぐに消えた。
「これ」彼女はボロボロの手で差し出してきたものがあった。それは予想通り、パズルのピースだった。
僕はそれを受け取ってからじっくりと見た。なぜかそのパズルピースだけは新品化のようにきれいだった。
「それじゃ」彼女はそのまま歩いていった。僕は慌てて追おうとしたが、体が遅くなった。
僕は追いつけずに彼女は先の角を曲がっていってしまった。
僕は声を上げようとして気付いた。「…」僕は今、声を出せなかった。
口を開いても言葉が流れ出てこなかった。
僕は限界を超えて進もうとすると、起き上がった。
ベッドから。
僕は周りを見ると横には心配そうな顔をしている。
「大丈夫ですか?」彼女は僕に話しかけてきた。
だが、僕はそんな状況じゃなかった。
どれだけ苦労してあの1つのピースを守ってきたのだろうか、
なのにお礼も言えなかった。言いたかった。一言、ありがとうとでも。
「ああああああああああああああ!」僕はストレスのあまりに大声を出してしまった。
「ヒッ」横でいたホノカはびっくりして飛びのいた。
僕はハッと気付いた時にはホノカはドアの向こう側にいた。
しゃがみこんでしょんぼりと頭を落としていた。
僕は慌ててホノカの横まで行った。
思った通り、僕の手にはもらったピースが置いてあった。
「ごめん」僕はホノカにささやいた。
僕の心には何もなかった。何一つ。
感情が消えたという可能性もあるが、それは違う。
僕の心にあったとすればたった一つだ。

ホノカを何が何でも助ける。

それ以外何もなかった。
仕舞いにはホノカが泣き始めた。
「怖かったです」彼女はボロボロと涙を流していた。
「ごめん」その一言しか出すことはできなかった。
そこへある人が来てムードは完全におかしくなってしまった。
「おはよう…ってヒカル、なんでホノカを泣かせてるの!」僕はその人物を見ずにもわかる。
「なんで起きてるんだ?」その人物というのは姉のことだった。
彼女はいつも、あと1、2時間ほど先に起きるはずだ。
だが、時間を一応見てみるともう思っていたよりも1時間過ぎていた。
「…」僕は彼女をにらんでからホノカのほうを見た。
だが、見るより前にホノカがとびかかってきた。
僕たちが暴れているのを見て、彼女は自分の部屋にまた戻っていった。
「頑張りな~」今回は姉に助けてほしかったが、その時にはもう姉は自分の部屋に消えていた。
「卑怯者ー!」

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