見出し画像

まずは僕がサイコロを振った。
5が出て、僕は難局に飛ばされた。
「ㇶー、サムッ」僕は凍えていたので、できるだけ早く次の順番が来るのを祈っていた。
どうやら一番初めだけ、ペナルティが存在しないようだ。
しかも、毎回どこかに飛ばされるようだった。それも僕は作っていない。
そんなルールをつけた覚えはなかったが、初めのハンデということで通した。
次の順番が来た時には全員が僕の場所にいた。
全員サイコロで5を出したようだ。
大体の人は
僕はサイコロを振ると、1が出てきた。
僕は森の中に飛ばされて、緑の木々に囲まれた。
すると、目の前にペナルティが出てきた。
『ライオンに追いかけられる』
これはすべてランダムではめ込んだので作った僕でも何が出てくるのかわからなかった。
「ライオンは草原の王じゃなかったのかー!」
僕は空中に逃げた。
ここならつかまるはずがない。
ライオンは空を飛べるはずがないからだ。
だが、その考えはぶち壊された。
森の中から、グリフォンが飛んできた。
神話に出てくる羽をもつライオンだ。
僕は地面の中に潜った。
ここなら大丈夫だと思ったが、今度はモグラのように地面を掘って追ってきた。
どこに逃げても追いかけてくるようだ。
木を透き通りながら猛スピードで逃げていると、後ろからバキバキと音がした。
どうやらグリフォンが木に突っ込んで軽々と壊しているらしい。
グリフォンが木を吹っ飛ばすことができたのかは覚えていないが、これが現実だった。
ぎりぎり切られそうになったりしたが、サイコロが自分の手に現れた。
僕の順番ということだ。
僕は考えもせずにサイコロを落とした。
何が出てきたかはわからないが、今度は普通の町に現れた。
日本のようだ。
だが、誰一人いなかった。
『ゾンビの大群から逃げきる』
それから1秒もたたない間に町はゾンビの町になった。
僕はまた空に逃げた。
今回はゾンビが飛んでこなかったのでよかったが、違う問題が起こった。
ゾンビがほかのゾンビにのしかかって、僕めがけてタワーが作られていった。
いくらそのタワーを壊してもまた作り直すので、きりがなかった。
僕は場所を少しずらし、物をありったけ集めた。
その中に入っていればいいだろうと思っていた。
物をグニャグニャにして、家のようなものを大道路のど真ん中に作った。
その中にいるのは平和だった。
外から聞こえてくるドンドン!という音を除けば。
僕は次のサイコロが来るのを待っている間は外から適当なものを飛ばしてきて、それを分解してゾンビたちに投げつけていた。
結構楽しかったが、そのムードをサイコロが壊した。

次は1が出てきて、少し運が悪かった。
そこはもう誰かが来ているところだったようだ。
巨大な公園だったようだが、もうボロボロだ。
そして、その理由はすぐにわかった。
『人食いイルカから逃げろ』
それが表示してから一瞬で僕がかつていたところにいるから飛び上がってきた。
シャチといったほうがいいだろう。
だが、水の中を泳ぐのではなく、地面の中を泳いでいた。
イルカの跳ねる高さはどこまでも続いた。
地面から1㎞ほど空に行ってみたが、届いた。
僕は次のが来るまで、休まずに逃げないといけないようだ。
その時思った。
もし、僕がイルカを倒せばどうなるのだろうかと。