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注意:実際には存在しない話だ。ここに書かれたことは実行しなくてもいい。はずだ。

一人の男が街中を歩いていた。毎日通っているので動くものが何もなければ目を閉じてでも普通に歩けるだろう。
毎日同じ通りだった。耳にタコができるのではなく、目にタコができる気がした。すると、前に一人の20代らしき男が現れた。
彼は手をL字型にし、手で作る銃を誰かに向けた。初めはどうとも思わなかった。想像力だろう。そう思っていた。
彼が一言告げるとその心は変わった。完全的な恐怖に。「バン」
彼の目の前で一人の人が倒れた。頭からは大量の血が漏れ出ながら。彼は無表情のまままた違う方向へと手を向けた。「バン、バン、バン」一人、一人と地面に倒れた。勿論頭や胸から血をドロドロと出しながら。一人残らず1発で息を引き取っている。
街中は大騒ぎになった。彼は打ち続ける。もうその場は大騒ぎだ。人々は20代の男から逃げ出していた。
初めに話した男も同じように逃げていた。すると、彼はもう一つの手も上げ、手を合わせた。「バンバンバンバン」今度はミニガンのように連打してきた。
そこにいた人はほとんどが地面に倒れた。今までは豊かだった街中は真っ赤な広場に変わってしまった。
彼はまた歩き始めた。男を見つけたのだ。
男は逃げる。必死で逃げる。
後ろを見ると一瞬だけもう駄目だと思った。
後ろでは彼が手を構えていた。まるでスナイパーを構えるように、片目を閉じ、男めがけて両手を向けていた。
「バン」命中力は見事だった。頭に命中し、男は地面に転げ落ちた。彼はそのまま血の海をぴちゃぴちゃと歩き進んだ。次の敵を見つけるために。


この男はある危険研究者マッドサイエンティストが作り上げた一つの作品だ。その危険研究者マッドサイエンティストがいったい誰なのかはだれ一人知らない。
だが、分かるのはただ一つ。この研究者は危険だということ。この世に役立つ作品もあるし、この世に危険をもたらす役に立たない作品もある。
この男はその一つだ。危険生物としてSCP捕獲者に捕獲された。SCP捕獲者というのはこんな危険研究者マッドサイエンティストが作り出す作品を捕獲し番号を与え、被害が出ないようにする団体だ。今まででもたくさんの不思議な生き物を捕獲してきた。
この男は普通の男だが、手には銃が埋め込まれている。いつ球を付け足すのかは不明だが、予想では無限にあるといわれている。たくさんの人間がいる場へ行くとL字型に手を挙げ、一言を告げだす。「バン」この言葉を継げると上げている手から銃弾が飛ばされ、命中力は100%だ。遠くに逃げ出すと、スナイパーのフォームをとる。それは命中力がとてつもなく上がり、一度目をつけられると逃げ出すことはできない。もしも銃を向けられると地面に倒れ、芋虫のように動くことが条件だ。地面に倒れている人間は動いていても死んでいると認識するのか打たなくなる。この生き物は人間が触れる場においてはならない。さもないと必ず歩いていき、手銃を向け、一言告げる。
Dクラスを中に入れると、手を向け、一言告げた。いくら逃げ回っても命中力は完璧だ。だが、なぜかガラスの反対側に立っていると気が付かない。見えていてもそこに行く道がなくては打ってこないということだ。
だが、もしも壁の反対側にいると壁を回り、必ず打ちに来る。まるで人間を見つけることができるセンサーを持っているかのようなものだ。
なので、もしもL字型の手を挙げた男を見れば必ず倒れることをお勧めする。伏せるだけではだめだ。必ず地面に倒れることだ。