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「スリといってもここまで簡単に捕まえてしまうとは…」僕は自分にあきれていた。「これなら魔王でも倒せるのでは?」突然彼女はおかしなことを言った。「マオウ?誰?それ」この世界には魔王という生き物は存在しなかった。「あれ?こういうところには…」彼女は何かしらぼそぼそと話していたが、僕には聞こえなかった。「この世界に王とか入るのですか?」僕は考えた。「この国には王という存在がいるけど…この世界の王と言えば…まあ全王だろうね。でも倒す理由がないんだよ。別に全王は悪いことなんかしていないしな…でもしているとしたら…世界で一番強いって言われてる人がいるねでもある問題があるんだ…」僕は少しそっぽを向いた。「それは何?」彼女は興味津々だ。「あいつ…好戦的で暴れん坊なんだよな…」僕はあいつのことを思い出した。
最後に見たのは5年前だ。100人の兵が戦っても勝てない化け物だった。彼はその時少しの間だけ僕のあこがれだった。今考えてみてはただの『馬鹿』だ。
「ということはその人を倒しましょう!」彼女は完全にノリノリだった。「というかスリを捕まえただけではしゃぎすぎでしょ。スリなんかスローポークだよ」「スローポーク?」彼女は首をかしげた。「何ですか?スローポークとは」彼女が知らなくておかしくないだろう。普通の人には見えないのだから。「スローポークとは世界で一番ゆっくりと動く生き物だよ。しかも形は岩のようだからいつも岩化と勘違いされるんだよ。だから見ても気づかないことがほとんど、このせかいでいちばんよわい生物だともいわれているんだ」僕は僕はぼそりといった。
「それでも強いと思いますよ」彼女は僕をキラキラした目で見てきた。「そうかな?」すると、ガーネさんも同意した。「私よりは強いことを保証するわ。彼より強いかは分からないけど」彼が言っている人物は誰なのかわかっていた。
「それならこれからどうしようか」僕は2人を見た。「「そりゃあ倒しに行くんでしょう!」」2人は同時に言った。「は、ハハハ…そんなわけ…あるか…」僕は面倒な気がした。
「それじゃあレッツゴー!」2人は僕を引きずって歩き出した。「嫌な予感しかしないんだけどな…」僕はしぶしぶとついて行った。しかし、僕たち3人が戦うのは1人ではなかった。だが、そのことを知ることは着くまでなかった。

僕たちは先にあった砂漠を歩いていた。
「のどが渇いた…」彼女は額に汗を流しながらつぶやいた。「それなら…」僕はブラックホールを出してその中に手を入れた。その中からは水を取り出した。「これでも飲む?はないけど」2人は驚いた。「どうやって水をつかんでるの!?」僕は持っている水を見た。「一時的に氷らせただけだよ。簡単に火を作れば解けるし、それをシャドウクリエイターで囲めばどうにかなるって」僕はシャドウクリエイターでコップを作り、その中に氷を入れた。「でも氷はいったいどうやって…」僕はにやりとした。『火作(かさく)』僕は地面に手を置いて言った。しかし、何も起きなかった。「まあいくら僕が作ったからと言って僕が使えるかとは違うからか」そうつぶやくと、ガーネさんは驚いた。「魔法を…作った!?」僕は当たり前のことかと思っていた。まあ僕にとってはの話だけど『火作』突然横から声が聞こえてきた。
ボッ それにつられて何かが燃える音も聞こえてきた。

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