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初めの授業は体育、今回は公邸ですることになった。だが、今年初めの授業だったので全く体育的なものはしなかった。
「あたしの名前は那波根なばね葉名はな、よろしく頼む」名前からすればとてもやさしそうな人だが、この先生も厳しかった。青いラインの入った灰色のジャージに同じ模様の長ズボン、長かった髪はきっちと後ろで結ばれていた。目つきはもちろんとがっていた。
噂によるとこの学校では校長先生以外全員が厳しそうに見えるらしい。だが、見えるだけだ。本性が厳しいかはわからない。
「まずはこれだ」彼女はクラス全員分の棒を地面に落とした。棒は直径5㎝ほど、長さは20㎝ほどだった。全員が一つ一つ棒をとると先生は次の指示を出した。「折れ。もしも折れなかった人は…」ほぼ全員がつばを飲み込んだ。「何も起こらない」全員がほっとしたため息が聞こえた。「だがおることができたなら褒美をやる」全員棒を折ろうとしたが、びくともしなかった。数人の強そうな人は折ることができて、喜んでいた。だが、すぐにで後悔することになった。僕はおることが可能だが折ることはやめた。いやな予感しかしなかったからだ。
「折れた者は体力があり余っているだろう、この校庭を5周!」折ったものはいやいやと校庭を走りに行った。僕の考えが当たったようだ。だが、走りに行った中には喜んでいる人もいた。体育が大好きのようだ。「先生」1人の男子が葉名先生の前に歩み出た。「ん?」全く不安も持たない顔で先生は少年を見た。「これはひどすぎじゃないですか」少年は真面目な顔で先生に向き合った。勇気のある少年だと僕は思う。
「そうか」先生はつぶやいたが5週は続行された。「そう思うなら校長に言え、あたしがやることは彼の1割にも達していない」全員は背筋が一瞬凍った。僕にはなぜかわからない。1割なら10割を持つ校長先生が出すことが面白そうだった。興味深い。
この学校に来る前に、いろいろと調べはしておいた。

この学校は成績でどんなものでも買うことができる。その制限は書かれていなかった。先生は55人、生徒は約1万人、先生は全員厳しい。だが、誰一人校長先生にはかなわない。
校長先生はいつもにこにこと笑っていて初見では優しく見える。だが、現実を見ると悪魔のような人だった。見た目では先生たちがとても怖く、凶暴で、校長先生だけが優しい。だが、現実では苑麻反対だ。校長先生に比べれば先生たちも何ともない。
毎回運動会では10キロ走らされる。だが、初めの10位は成績が1位は100億ポイント、2位は10億ポイント、3位は1億ポイント、4位は1000万、5位は100万ポイントなどともらうことができる。毎年1位になった人は億万長者だ。だが、毎年ある程度の成績ポイントを持っていないと次の年までこの学校で過ごすことができない。毎年次の学年に上がるには成績ポイントが100万ポイント持っていないといけない。
毎月1万というんともらえ、ほかのイベントでもポイントを挙げている。
だからこの学校で卒業するにはポイントを貯めないといけないのだ。もしも100万ポイント貯めることができなければ…
退学となってしまう。

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