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「必要ない。彼女はデリルガ、333番、666番が3人合わせて戦っても勝てないのだから」ボスは3人を見た。だが、そのことを3人は信じることができなかったらしい。「それなら私たちがテストをします」彼女はきょとんとその会話を聞いていた。
「それならいいだろう、しかし一応どのぐらいつしょいかをお見せしよう。とりあえず手をたたいてみてくれ」333番と666番、デリルガ壁にひびが入り、とても大きな音が立った。
「彼女にたたいてもらいたいところなのだが…力が強すぎると思うからまずは何もない場所に行こうか」ボスは彼女を担いで入り口から出ようとした。しかし、彼女はさっと飛び降りた。「私は自分で行けるので心配はいりません」彼女はそのまま外へ歩いて行った。その後姿を見て666番はますます気に食わなかった。「ボスを断るなんて…」
しかし、彼女のスピードを見ると気は変わった。確かに彼女は早かった。3人には追い付けない速さだ。2人は同じ速さで走っていた。「は、速いなあいつ」デリルガも結構驚いていた。
「こっれはまだ遅いわよ」彼女は突然速度を上げた。ボスも上げた。2人はまるで競い合っているかのようにソグドをグングンとあげていった。「あ、はぇ―」デリルガは完全に自信を無くしていた。ほかの2人もそうだった。ボスがどうしてあの時ああいったのかは分かった気がする。
3人はだんだん遅れて着始めた。ぎりぎりで追いついているかのようにも見える。砂漠のど真ん中につくと、3人は地面に倒れこんだ。
「ハぁ、ハぁ、ハぁ…早かった…」悔しいが、否定することはできず。666番はつぶやいた。あの見た目が嘘のように早かった。「お前たちも鍛えないといけないな」ボスは地面に倒れている3人を笑いながら見た。「「「はい…」」」3人は息を荒くしていった。
「とりあえずここならいいだろう。それじゃあ手をたたいてみてくれ」ボスの体制はまるでそこから飛び出る準備をしているかのように見えた気がした。「それじゃあ…」彼女は腕を大きく開き、たたいた。まるで爆弾が落ちたかのような音が起き、砂嵐が起こった。
「何も見えないッ!」333番は目を裾で覆いながら言った。だが、その声は竜巻に吸い込まれてしまい、ほかのだれ一人聞こえなかった。
これが彼女の威力… 666番とては夢にしか出てこないような威力だった。砂嵐が収まると、彼女は普通に立っていた。しかし、変わっていたのはそこに巨大の穴が開いていたことだ。
「こ、これは…」333番は目を丸くしていた。「これが彼女の威力だ、今までの人生を操られていた少女の」そう聞き、333番はボスを見た。「人生を操られていた…とは?」ボスは少しだけ暗い顔をして彼女を見た。どうやら何かがあるのだろう。彼女はうなずいた。「話しても私は気にしませんよ」少し暗い顔をしながらボスは語った。「彼女は私と同じ場所で育ったのだ。私は首筋に2番と書いてある彼女の首には3847番と書いてあることは3人とも知っているだろう。しかし、彼女は今まで訓練してきたのだ。彼女は人生を体力にささげたといってもおかしくないだろう。いやいややっていたと思うが。」ボスはある元を取り出した。そのものを見たとたんに彼女の顔は真っ青になった。