速く走りたいので、スピードに極振りしました(60)
『な!?』門は驚いた。私は門を通り抜けた。『今いったい何が起こった』信じられない口調で門は問いかけてくる。
だが、その時にはもう私はいなかった。
「次々」私はそのまま駆け出して行った。
数秒のことだったが、少し進むと目の前に岩が現れた。『我を動かすことができたのならば通すことを許そう』
この岩は壊せと言っているのだろう。だが、私からすればもっといい方法があった。「攻撃して来れば?」だが、岩は何も反応しなかった。
私は仕方なく突っ込んだ。「捕食者」すると、岩が捕食されtた。当たれば攻撃を食らうからだろう。試しに壁へと捕食者を使ったが壁に突っ込んだだけで何も起きなかった。
立ち上がり、岩があった場所を見ると地面に穴が開いていた。穴の中を見ると真っ暗だった。深すぎなのかはわからないがそこが見えない。
手で火を作ろうとしたが、前に起こったことをもいだしてやめた。「仕方ないか」個々の底では何が起きるのかわからないが、とりあえず飛び降りた。
とても長い時間かかった。数十分かかっただろうか。ついにつくと落ちた。数十メートルほど落ちた。普通なら骨が粉々になっていただろう。
だが、下には湖があったので助かった。水を払い落すと周りを見た。うっすらとしか見えなかったが真っ暗だった。目を凝らせば見えた。そこは洞窟だった。
壁は凸凹の岩でできていた。空中からは水が落ちてくる。「冷たッ!」しずくが鼻に落ちると分かった。湖はぽかぽかとしているのに落ちてくる雫は冷たかった。この湖が落ちてくるしずくから作られているとすれば違う何かがこの湖を温めているということだ。
ハッとして私はその場から飛びのいた。
バシャーン! 飛び跳ねた時になる水しぶきではない。何か大きなものが水に突っ込んだような水しぶきだ。
私は目を凝らした。何も見えない。暗すぎて。私は何が起こっているのかわからない。だが、何かがいるのはわかっている。
駆け回ると後ろから壁が崩れる音がした。「見えないのにどうしろっていうのー!」私はそこら中にかけまわりながら叫んだ。
すると、花見の声がした。『それなら夜目を取得したらいいと思うよ』私は首をかしげた。「夜目って何?」彼女の説明によるとただ暗闇でも見えるようにしてくれるスキルらしい。とても今に必要なものだ。
「どうやったら習得できるの?」私は考えずに聞いた。『簡単、これから10分間、逃げればいい。このボスは目が見えないから』私はその一言をとても役立つ情報とわかった。
岩の隙間に隠れるとじっとした。音が遠くから聞こえてくる。何かを探し回っているような音だ。なのに私を見つけていない。ということは見えないのではない。鳥目なのだ。
鳥目とは暗闇で何も見えないということだ。なのにあの時私を折ってくることができたのは音があったからだ。どうやら音を立てると分かるようだ。
私は静かにしていた。何も見えないがだんだん静かになってきた。
10分後、私の目に痛みが走った。
痛い。だが、音を立ててはいけない。なのに痛い。『夜目会を開催します。』頭の中に流れた。花見の声ではなかった。ほかの何かだ。
私は思わず声を上げてしまった。それに気が付いたのか足音が近づいてくる。もう駄目だと思った。
目の前まで足音はきた。
『夜目会、コンプリートしました』
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