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「君は追いかけなくていいのかな?」先生は彼を見た。
少年は立ったまま見ていた。「大丈夫ですよ、動かなくても捕まえることができます」
先生は首をかしげたが、勝手にしろといった。
彼は自信満々で手を横に出した。
「?」先生は何をしているのかわかっていなかった。
彼はそこに手を置いたままでいた。
2人は走っていると、一人が彼の手に当たってしまった。
「はい、タッチ」それはあの少年だった。
僕はまだ逃げたままだった。
だが、彼はもう片方の手を上げた。
そのまま置いていたので僕はそれを避けた。
だが、彼は何もしなかった。
彼を避けるのは簡単だった。
そう思っていた。
僕が彼の横を過ぎようとしたとき、目の前にさっきからずっと追いかけてきている少年が現れた。
「!」僕がよけると、そこには彼の手があった。
反応できずに僕は突っ込ん締まった。
「2人目確保」彼はそのまま気に立てかかった。
僕と彼は驚いていた。
彼は僕たちの動きを全て読んだのだ。
僕にはできないことだ。
まるで未来を読んでいるかのようだ。
「運動が苦手だが頭脳を使えば解決できる」彼は一言だけ告げた。
僕は立ち上がると、山を駆け下りていった。
どうしてかはわからない。
ただ、気分的にだ。
すると、そこには一人の黒い人がいた。
彼は逃げていくが、僕は簡単に追いついた。
「なんでここにいるんだ」僕はその人物を知っていた。
帽子などで体が黒く見えるが、明らかにバスであった女性だ。
「私はここの副会長だ」彼女は緩やかだが、鋭い目で僕を見てきた。
僕は慌てて手をほずし、彼女に訊いた。「どうしてこんな校庭にいるんだ?」
彼女は首をかしげた。「はてな、どうしてか忘れたわ」僕がため息をつくと、彼女は笑った。
「冗談じゃよ、お前と会うために来たんだ」彼女はどこからか仮面を数個取り出してきた。
彼女はそれを僕に渡すと言った。「この学校で普通のことはほぼない、それを言っておきたかった」
僕は仮面を見て、彼女がいたはずの場所を見た。
「…」僕が学校の窓を見ると、そこにあの副校長先生がいた。
彼女は速度がとてもすごかった。

ちょうどそこへ、皆が走ってきた。
一番初めに来たのは2人の少年。
1人は真顔でいる彼で、もう一人はにやりと笑っている人だ。
それから数分後に他の人たちもへとへとになって来た。
「君たちは速すぎだよ」そう言っている先生だったが、彼女も普通に立っていた。全く息が上がっていない。
「とりあえずちょうど授業の終わりだ、次の授業に行くこと」全員は「えー」と、嫌がっていた。
駆け回った後だからだ。
次の授業は何かわからなかった。
誰も知らされていない。
知っていることは体育館に来るように言われたことだけだ。
体育館に行ったが、誰もいなかった。
「?」全員不思議に周りを見ていると、スピーカーから声がしてきた。
『開始』すると、ドアが勢い良くしまってしまった。
ほとんどの人は慌ててドアから出ようとしたが、ドアはもう外側からカギがかかっていた。
「出して!」体育館は大騒ぎだった。
全員必死でドアを開けようとして、失敗していた。

その叫び声を聞いたほかの生徒たちはひそひそと話し合っていた。
「大丈夫なのか?あいつら。精神が死ぬんじゃない?」1人の男子が隣の席に訊いた。
「まあ、この学校が考えることはおかしいことばかりだ。気にするな」もう一人はため息をついた。
「今度はいったい何を考えたのやら」

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