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「はい、親はいます」彼女はきっぱりと答えた。
「そうなのか…」666番はつぶやいた。「…」666番は何かを考え出した。
「とりあえず聞きましょう、あなたはいったい何者?」333番は手を1ミリほど動かした。「私の名は夢。夢の世界から出てきた半人間半不人間です」333番はなんとなくわかった。だから彼女が遠くの出来事を分かったのだと。「ってことはデリルガはいったいどうやって分かったってこと???」デリルガは当たり前のように首をかしげた。「彼はちょっとおかしいだけです」夢はデリルガを見てつぶやいた。「は!?おかしいっておかしくない?」デリルガが文句を言っている間に666番は消えていた。だが、そのことに気が付くのは少し後になるのだった。

「ちょっと待って!」2人が言い合っているところに333番が割り込んだ。「羽成ってどこに行った?」デリルガは首をかしげた。「あいつのことだからどこかに行ったんじゃないか?」デリルガは当たり前のことをまるで難しいことかのような表情で言ったように見えた。「いや、それは知っているよ、ここにいないんだから。じゃなくていったいどこに行ったのかって話」333番は少しだけ不安になっていたg、あデリルガの顔を見ると彼の言いたいことが分かった。
「あいつのことだから大丈夫だと思う。考えるためにどこか静かな場所へと移動したのだろう」顔にはそう書いてあった。「まあそうね、とりあえずあの3人をどうにかしないと」333番は遠くにいるボスともう2人を見た。2人はまだボスを追いかけている。体力のあるものだ。333番はそのまま3人の方向へ走り出した。「まあ、あいつ、追いつくわけがないな。お前もそう思うだろ?」デリルガは夢に向かってつぶやいた。「はい、あの3人と彼女では差がありすぎます。どこで生まれてきたのかが違うからでしょう。3人は彼女よりもひどい場所で毎日訓練してきたので彼女は追いつく可能性は5%ほどでしょう」彼女はボスたちがどこで育たのかを知っていた。
「あなたはついて行かないのですか?」彼女はデリルガを見た。「いや、俺も追いつけないと知っている。できないことをしないというのは俺の仕方だ」デリルガは4人が駆け回っているのを薄目で眺めた。「そうですか」彼女はゆっくりとデリルガのほうへ歩き出した。「ん?どうしたんだ?」デリルガは彼女を見た。「いえ、あなたも少しは考えるのですねと思っただけです」夢は静かに話した。「は?喧嘩売ってんの?」デリルガの顔はイラつき始めた。「しますか?私は大丈夫ですけど」いつもなら殺し合いになりそうな喧嘩を始めるが、今回はそのまま立っていた。
「来ないのですか?」彼女は首をかしげた。「いや、なんかカンがお前に勝てないと鳴り響いていてな。今日のところはやめておく」デリルガはそのまま気を引っこ抜いた。「ここにするか」デリルガは地面を猛スピードで掘り出した。「?」今彼がしていることは夢にも理解できなかった。「特に理由はない。この下に何かないかなって思っただけ」デリルガはそのまま下に掘り続けた。
あった!

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