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のん気に村へ入ってしまったのは別にいいのだが、ある問題が起きた。意外とこの問題がわかる人は多いと思う。まあ何が起きたかを話すとしよう。

俺は普通に入ったつもりだったが、皆は騒ぎを起こし始めた。「どうしたんだ?こいつら」俺は騒ぎを起こす人たちを眺めていた。
少しすると意味が分かった。「魔物だ!魔物が侵入してきたぞ!」俺はため息をついた。「そういうことだったのかよ、めんどくさ」
「体制を整えろ!」皆は武器を構えて俺に立ち向かおうとしていた。「なんでこうなんだよ、どうにかできるか?この状況」
俺は横に立っていた名無しのゴンベに聞いた。彼はうなずき、前に出た。「我が君よ、このスライムとはどういう…」
「彼こそが新たな仲間だ」俺はエッヘンと威張った。つもりだ。「は?」今度は違う意味で大騒ぎになった。
「この町は賑やかだなー」俺は本当にそう思った。「というか本当に大丈夫なのか?この町は」
俺はため息をつき、周りを見た。町もボロボロだし武器も結構地味だし。
俺は一つの武器を捕食した。「それじゃあソウル、解析開始だ」『はい、解析完了。鉄の剣。魔力0%。戦闘力10%。これを強化したいですか?』
俺は意外な言葉を聞いたが、頷いた。「もちろんYesだ」すると、ソウルはぼそりとつぶやいた。
「それならば魔石、鉱石、木材を捕食してください」俺は驚いた。「まあ仕方ないことか」
俺は彼に一番近い洞窟を聞き、そこまではねていった。「ここか」そこにはとても奥深くまである洞窟があった。
「簡単に捕食することができるけど…」『捕食するということですか?』急にソウルが割り込んできた。
「いやいやいや、そんなことは言ってないよ、しかも人の話は最後まで聞け!まあ俺はもう人じゃないか」
俺はしょんぼりとしたが、気を振り絞って洞窟の中に入っていった。「く、暗い…」俺はぶるぶると震えていた。
実際には俺、暗闇が苦手なんだった… 俺はゆっくりと進んだ。「チュ」暗闇からネズミの声が聞こえてきた。
今までの経験で夜と俺は驚くことになった。「…ー!」俺は声に出さなかったが、めちゃちゃ叫びまくった。心の中で。
そのまま進んでいくと、医師があった。大量に。「これか」俺はその石を捕食した。「おー、いい気分になったー」
すると、急にまわりが真昼間のように光り始めた。「こ、これは…」俺は周辺を見ると宝石だらけだった。
ソウルの能力が暗闇に使えなかっただけだったのか すると、ソウルはすねた。「ごめんって、ソウルを恨んでいるわけじゃないよ。むしろ感謝すべきだよ。視覚がなかったら俺は今頃生きていなかっただろうからね」俺は慌てて謝った。
意外とソウルは威張りものだった。
とりあえず宝石をどんどん捕食していると、満腹になった。「もう食べられない…これはまさか捕食の弱点?」『はい、捕食とはどんなものでも体内に保管することができます。しかし、それは食べると同じことなので減らさないと捕食が不可能状態になることがあります』「ということはいらなくなったのは捨てればいいってことか。でもほかに方法はないのか?」俺は捨てるのもなんか嫌だったので聞いてみることにした。「はい、胃袋に入れることのできる数はHP体力に比例します。体力を増やせば胃袋も大きくなり、捕食することのできる数が増します」俺が質問する前にソウルは口を出した。
『体力を上げる方法は複数あります。一つは魔物を倒すこと、2つは体力ポーションを飲むこと、3つはほかの人間を切ること』その言葉を聞き、俺は寒気を感じた。「一番最後の方法だけはやめておこうか」俺は一番できそうな方法、魔物を倒すことに決めた。「初めは簡単なのにしようか。魔物を探してくれ」ソウルが作ってくれたマップを見ながら俺は進んだ。地図には魔物が赤い点であらわされている。大きければ大きいほど魔素が高いということだ。
ちなみに魔素というのは魔法などを使うときに必要とする力。訓練すれば魔素を増やすことができる。でもほかの生き物を倒せばその魔素を3%自分のものにできる。
ーあこの情報はソウルが教えてくれたことなんだけどね そう考えたときにどこからか威張った声が聞こえてきた。「?」
とりあえずマップで一番小さな魔素を持つ魔物を倒しに行った。
「チュウ!」