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「!!!」バンダイルス、お父さん、僕に市川さんは驚いたまま固まった。「誰?」一人の少女が吹っ飛んできた。「ワーッハッハッハッハ。名を駆らる必要はないやろう。君たちの願い事をかなえてやったんやけん」彼女は多いバリで宣言した。「いや、そんなことを願った覚えがないんだけどな…」僕は考えながら伝えた。「え!?そうだったん!?」彼女はかなり驚いていた。「これはやばいやん…このままやと殺される…う~」彼女はとても困っているようだ。
「はー、まあ市川さんがいいのなら僕はいいけど…」僕はポカーンと立っている市川さんを見た。
“大丈夫です”急にノートを取り出した。
そうか…彼女はまだあの呪いがあるから超能力者以外の人とは話せないんだ。 「本当に?本当に大丈夫なん?」彼女はしょんぼりとしていた顔を上げた。まだ子供のようだ。半泣きをしている。
“大丈夫です”市川さんはにっこりと笑った。「それはよかった。俺をしたいんや。ちょっと来てくれん?」市川さんを何と背中に担いだ。重さは確実に市川さんのほうが重い。なのにまるで人形を担いでいるかのように彼女を担いだ。彼女は体力が半端ないということに僕は気が付いた。
「ついていくぞ」お父さんに言われ、僕は空高く飛んだ。気が付くと超能力が戻っていた。多分あの石が壊れたからだろう。
僕は猛スピードで彼女を追った。そこまで早く追わないと追いつかないのだ。彼女はまるで重力を逆らうような速さで走っていた。「彼女はいったい何者なんだ?」「シャドウキラーの一員だ」僕は一瞬だけ気を失った。
シャドウキラーというのは世界中でひっそりといる軍隊だ。気が付けばどんどん悪人が彼らにより、殺されている。
「彼女は殺されるってこと!?」僕は目を丸くした。「そんなわけはない。シャドウキラーは悪人を殺す。彼女は私が見た限り、何も悪いことをしていない。まあ彼女が意識にある限りを見ての答えだがな」バンダイルスは僕を見ずにいた。「そうか…ということは本当にお礼をしたいということなのか?」バンダイルスはしたで屋根を飛び越えている2人を眺めながらうなずいた。
「とりあえずついていくか」僕は少しスピードを上げた。

「ここ」彼女はある神社で止まった。
そこには何もなくてごく普通の神社だ。「いったい何をしに来たんだろう」僕は首を傾げつつ、空から見つめていた。
彼女は100円玉を空中から取り出し、空中に投げた。と、そのお金が消えた。
1回手をたたき、1回頭を下げる。もう一度手をたたくとたたいたまま頭を下げる。「あれってあんな風にやるんだっけ?多分違うと赴けど…」僕は過去を思い出し、首をかしげた。
彼女は頭を下げたまま何かをぼそぼそとつぶやくと、寺が光りだした。「な!」僕は慌てて目を覆った。そこまで明るかったのだ。
僕が目を開けると、そのまま動けなかった。目の前には巨人がいた。透けて見えるが、人間の何倍という大きさを持つ。「仏だ」お父さんは小声で言った。「あれが仏様…」
目の前には高さ約10mの透き通る仏像が立っていた。この町にいる誰でも見えるかもしれないのに、騒ぎ事は起きない。「理由は簡単さ、あの仏像は人間でない人間にしか見えないんだ」

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