見出し画像

「は!?」その人物を見ると驚いた。「バ、バンダイルス!?」市川さんはいったい誰なのかを知らなかったが、バンダイルスというのは神のことだ。どうやらその上がいるようだが。

僕はバンダイルスを見て固まっていた。「この人は誰なのですか?」僕は市川さんが口を開いたことに驚いた。「私の名前はバンダイルス、一応神としてやっています。お見知りおきください」バンダイルスは頭を下げた。「こちらこそ」市川さんはゆっくりと頭を下げた。

今までのことで考えてみるとまさか…! 僕はいったい誰と話ができるのか分かった。もしも話し相手が超能力者なら話ができる。だが、僕は一度完全に超能力者から取り消された。

だがついさっき、超能力らしきものを使うことに成功した。お父さんのおかげでだと思う。「ということは市川さん、超能力者だけと話すことができるということか。まあある人は完璧に例外だけど」僕は性別のできないを思い出した。

「そういうこと。彼女は特殊な超能力を持っていてね。私が作ったのとは完全に違うのだよ。彼女の超能力はただ2つのことをする。1つは超能力者とのみ話すことができる。もう1つは…」彼は2本手を挙げた。「彼女が持つ超能力は削除不可ということだ」僕は考えた。「だからあの石も消せないということか」その言葉を聞き、バンダイルスは彼女を見た。「石?そんなもん…!?」バンダイルスは彼女から遠ざかった。

「そ、その石は…」彼はまるで凶暴な狼の大群が追ってきているかのような顔をしていた。「…神を逆らって作られた…」彼の体は震えていた。今にも気を失いそうだ。「…死神の石…」彼はソーシャルディスタンスといい、2mほど離れた。「すまん、だがその石には触りたくはない。とてつもなく嫌な予感がする」彼はそのまま話し続けた。「それで、私の子はどこで見つけたんだ?」僕は前に進み出た。

「そこの草むらに倒れていました。多分空中でバランスを崩し、あそこの木に突っ込み地面に落ちたと考えられます」僕は目の前にいる人物を理解し、丁寧に言葉を選びながら答えた。「そうか、助けてくれたことは礼を言う。俺ををしたい」かれは3本指を挙げた。「3つだけ願いを聞き入れよう。何でも言ってみろ。地球をお前のものにするということも聞き入れよう」突然のことだったが、僕は真剣に考えた。

これはそう簡単に答えることのできることでない。1歩間違えるとこの世が、未来が変わるかもしれないからだ。「願い事じゃない。質問をしたい。これは願い事を増やすことをできるのか?」僕は彼の目を直接見つめた。

「いや、それはできない。増やすことなどはできないことだ」もう一度黙り込んだ。

「それなら」横で市川さんが口を開いた。「私から一つ、願い事をしたいです」バンダイルスは興味を持ったらしく、少し前に動いた。「なんだ」市川さんの顔は真剣だった。「井辺名さんの超能力を戻してください」

彼は眉をひそめた。「ほう、なぜそれを願う?」市川さんはバンダイルスの目の前で彼の目を見つめた。少し悲しそうな目で。「井辺名さんは超能力をなくしてからずっと悲しい顔をしていました。まるでだれか大切な人を失ったかのような」彼女は彼の目を見つめ続けた。

「その方法は一つだけある。その石を壊すことだ」市川さんはハッと目を見開いた。「…」

『それ以外にも方法はあるじゃないか、バル』ちょうどそこへ誰かの声がした。「もっと簡単な方法が、ね」

ろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!