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「魔王を軽々捕まえるって何者だい!」俺は彼女に向かって叫んだ。
魔王は逃げようとしたが、後ろから感じ取れる2人か匹のオーラで足から力が抜けてしまった。
「それで、どうして捕まえたんだ?」俺はため息をついてホノを見た。
彼女はどうやらただ何かがいたので捕まえたらしい。
「はぁ…もうこりゃだめだな」俺はぼそりと呟いた。
魔王は震える足で達がると逃げ出そうとした。
だが、ほかの暗闇狼ダークウルフたちがその場を囲んでしまい、逃げ道がなかった。
どうやら飛ぶこともできるらしいが、ここでは10メートル以上飛ぶことは許されていないらしい。
「それで、私に何か用」偉そうに言ったが、暗闇狼ダークウルフ達はそこに立ったままだった。
どうやら彼女が魔王だということは理解しているようだ。
魔王を攻撃すれば戦争になるかもしれない。
だが、俺は口調だけは同じようにした。
「なんの用もないけど」すると、彼女はすたこらせっせと逃げていった。
俺はいったい何だったんだと心の中で思った。
「まさかさっき駆け出して行ったのは子の魔王が原因じゃないよね」
暗闇狼ダークウルフは首を振った。「いいえ、それではありません。向こうにあるあれです」
前足で指を刺そうとしたとき、バランスを崩して倒れてしまった。
だが、マップを見てみると指をさした方向だと思えるところには大きな丸が書いてあった。
一瞬は魔物かと思ったが、少し綺麗ではなさすぎた。
少し欠けているところもあった。
まるで魔素がそこから漏れ出ているかのようだった。
「!?」そこからもう少し外側を見てみると点があった。
マップの端からはどんどん現れてくる。
向かっている方向は…大きな魔素の場所だ。
『魔素に引き寄せられてきている可能性が十分あります』
俺は心の中で頷いた。「わかってる」
とにかくいったい何なのかを確かめるために俺は魔素めがけて跳ねていった。
「こ、これはいったい…」
そこには大きな穴があった。底なしの穴だ。
だが、そこには魔素が大量にあるらしい。
飛び込もうと思ったが、底なしに見えたのでやめた。
『ここに魔物が集まってくるのは計算的には6分53秒です』
俺たちは草むらに隠れた。あとはいったいどうなるかでどうするかは考えることんした。
『はい、ここで数十体の凶暴な魔物が争いを始めるでしょう』
ソウルが完全にネタバレをしたのだった。
だが、そうはいかなかった。

そこには確かに魔物が現れた。何十体もいただろう。
すぐに争い始めた。彼らの目は真っ青だった。
「凶暴そうだ…」ホノや暗闇狼ダークウルフがつぶやいたが、俺からすれば赤よりはましに見えた。
「赤のほうがましですよ」完全に異世界用の俺説は打ち砕かれた。
「どうしますか」暗闇狼ダークウルフは俺に小声で訊いてきた。
他のウルフたちは退避したようだ。「様子を見よう」

そのまま見ていると、1匹の熊が現れた。
熊の目は真っ黒で、不気味に見えたが普通に見えた。
「一番凶暴だ…」完全に、打ち砕かれた。
熊が来たと単にすべての魔物が逃げていった。
まるでこの黒目魔物を怖がっているかのようだった。
「それじゃあ」俺は1スライム前に出た。
「まさか…」俺は心の中でにやりと笑った。
「この熊を刈るよ」