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シャキッ! 彼は目にとならぬ速さで彼女の前に行き、首を真っ二つに切った。
私は固まった。だが、血は飛び散らなかった。代わりに、彼女がもやもやと消えていった。
「え?」すると、魔王は後ろから首筋を狙って剣を振り下ろした。が、当たる前に止めた。「これで私のか…!」
彼は彼女の足をけり、バランスを崩させると逆転を見事に行った。「これで和紙の勝ちだ」魔王はため息をついた。
「本当に、どうして魔王にならないの?実力は十分あるのに」彼女はため息をついた。「席がない。なるつもりもない」
私は彼女に近寄った。「どうやったら魔王になれるの?」彼女はこう答える。「魔王の誰かを倒す、まさしくは殺せばいい。その最後にとどめを刺したものが新たな魔王として認められる。だけど500年間に1度だけ新たな席が現れる。今は確か5つあるねその時に聞いてみたんだけどすぐ拒否されたってわけ。実力は私以上なのに」彼女はため息をついた。「だから言っただろう、魔王になるつもりはない。なっても意味がない」
「でも魔王になったら何か変わるの?」私は彼の言葉を聞いて疑問に思った。「うん、例えば死者を1人生き返らせれ足りみんなにかしこまられたり、一番いいのは本気で殺しに来ようとするからね、24時間365日警戒しないといけないけど。私はもう死者を1度生き返らせたんだけどね。そういえばつい最近新人が入ったね。なんと魔物だって。本能で動かない魔物。まだ会ったことがないけど」

それから少しの間話すと、魔王は誰かに呼び出されて帰り、私たちはベッドの中で寝た。といってもあの量人ともう一人はどこで寝ているのかは知らない。

次の日
「師匠、師匠!」私は誰かが叫んでいる声で起きた。だが、その声が聞こえている方向が分かると飛び上がり、走った。「師匠!」あの弟子らしき少年が寝込んでいる老人に向かって叫んでいた。
初めはただ寝ているだけだろうと思ったが、すぐに違ったと分かった。老人は息をしていなかった。それは口を見ればわかる。ほんの少しも動いていない。夜中の間に誰かが殺したのかもしれない。だが血の跡はない。
私は小屋をかけ出ていき、老人の使っていた剣を手に取って走った。「ちょ!」少年に止められたが、私は走り続けた。ただ一つの目的で。あの魔王が言っていた一言が理由で。
魔王になると死者を生き返らせることができる。

私は小さな魔物をたくさん倒し、強くなり、だんだんと強い魔物と戦い始めた。どんどん魔法も覚えることができた。
何日もさまよっていると、街を見た。そこは魔物も人間もいる平和な場所だった。
だが、私は街中を歩いていると空腹で体力をなくし、地面に倒れこんだ。
運よく気のいいひとに助けてもらって食料ももらった。
歩いていると、冒険者らしき人物を見たので、冒険者になる方法を聞いた。
冒険者登録をするにはまず魔素を図り、ランクが決まるらしい。
私は一番下のFランクに入った。私が初めにやったクエストは簡単だった。
スライムを10体倒す。

それから何個もクエストをクリアしてやっとAランクに入った。
今では巨大な魔物の討伐もできるようになった。

それから数年後、世界の英雄と呼ばれるようになった。
私の髪はぼさぼさだった。長いこと切っていないからだ。髪を切る時間が無駄だと思っているからだ。
彼女はAランクよりも上、Sランクに入り、SSランクに入り、世界に3人しかいないというSS+ランクに入った。
だが、それでは終わらなかった。彼女は強くなりすぎて、冒険者のレベルを完全に超えた。世界で一番強い冒険者といってもおかしくないだろう。
最後にはSS++ランクに入った。これは蚊の女子しかいないランクだ。「まだだ、強くならなければ」彼女は町を出て冒険をしに行った。
誰か魔王を見つけるまで帰らないと誓ってから。彼女はこの数年間、どの食べ物なら食べれてどれなら食べることができないかを調べているので食べ物には困らない。
彼女亜hそのまま魔王を1発で切り裂いた。彼女はこの数年間、あの老人が使っていた剣を使っている。何度も修復したせいか、持っている剣が壊れないというスキルをゲットした。
だからこの剣は今でも新品と同じだ。彼女はそのまま進み続けた。
魔王を一人でも倒し、魔王になって老人に恩返しをするために。

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