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「いいよ、僕は超能力なんていらない、あれは…あれは呪いのような存在だ」僕は力強く腹から叫んだ。僕にとってそれは正真正銘の事実だ。僕はずっと考えていた。これが一番合った方法なのかを。
そして分かった。これが一番いい方法だということを。「だから僕は…」
パチン! 僕は何かに頬を叩かれた。「そんな考え、捨てろよ!」バンダイルスだった。目は吊り上がっていて、怒りを感じ取れる。
「この力は何年かけて作ったと思っているんだ!呪いがどうした、悪魔がどうした!俺はそういうやつが嫌いだ!」手加減をしているのは分かる。本気だったら今頃僕の顔なんか消えている。
「…」僕は何も言い返すことができなかった。確かに自分はバカだったかもしれない。この力に色々助けてもらったこともある。しかし、一つはいうことができたことがある。
僕は痛みに耐えながらバンダイルスを見て心の底から叫び返した。「それなら俺はどうやってこの力を手に入れた!気が付いたらこんな力が付いていたんだぞ!本当は普通の人間として生きたかったのにこの力のせいで台無しだ!普通に人生を過ごすことができなくなったんだよ!なんか文句があるか!」バンダイルスは僕をじろりと見たが、口を閉ざしたままだった。
「そこまでにしてよ、ここで争っても意味がないでしょ!」そこへ市川さんが割り込んできた。命を助けてもらった気がする。このまま続ければ僕は死んでいたかもしれない。
僕はお父さんを見た。「それじゃあこの願い事はなしということでいいのかな?それともこの願い事をやる?」僕は少し考えてから答えた。「ちょっと考えさせてほしい。そしてあと2つの願い事、その一つは考えた」
お父さんは少し眉毛を挙げた。「聞こうか」「彼女の超能力を消してほしい」お父さんは眉をひそめた。「なるほど、以外と難しい願い事をするね。でもそれは2つしか方法がない。一つは約千年かけて新たな超能力を作る。そしてもう一つは個の意思を壊すこと。この超能力はとても長いことかけて作られた最強の超能力だ。そう簡単に消すことはできない。触れば数分で終わるが、今はその石があるから無理だ。だが、その石を壊せば僕も触れる。まあ嫌だろうけど」
「どうしたらいいですか」「え?」お父さんは空耳かと思っていた。「どうしたらいいですか」市川さんは真剣に見ていた。「でもいったいどうしてーー」お父さんは驚いていた。意外な答えが出てきたからだろう。「彼は私枯らしては命の恩人だからです」僕は市川さんをハッと見た。「何もしてないけど…」彼女は首を振った。「私は今まで、静かに住んでいた。誰にも気が付かれずに。でも彼は違った。私は彼女のおかげで人生の楽しみを感じた。だから私は彼のために何かしてあげたい!」彼女は石を空に投げた。
「その気持ちは受け取ったわ!」バン!と大きな音が聞こえ、遠くから球が飛んできて、石を砕いた。
「!!!」バンダイルス、お父さん、僕に市川さんは驚いたまま固まった。「誰?」

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