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「暇だなー」デリルガは歩きながら空を見た。「なんで空はいつ見ても青いんだろうか」彼がそうつぶやくと、近くから声が聞こえてきた。「確かに空は青い。でもいつも青いとは書きがないよ。空は真っ青になったり真っ黒になったり、真っ赤になったりするんだ」デリルガは周辺を見た。だが、だれもいない。「消えたか?まあいいか」彼はそのまま歩き始めた。
「朝には赤く、昼には青い。晩には赤く、夜には黒い。空は太陽の光で色が変わる。太陽がほぼ隠れているときは赤く、完全に見えるときは青、完全に見えないときは黒だ。白くなるのは空でなく雲。雲が空一面を隠せばそうなるということだ」デリルガはほっとくことができなくなった。「誰だ!どこにいる!」
「ここさ」その声は後ろから聞こえた。「お前は何をしに来た」デリルガは後ろを見ずに質問した。「俺かい?俺は君に用があってきた。君に勝負を申し込みたい。ここで今すぐに」後ろの気配を感じればその人物はとても強いと分かった。だが、ちょうどデリルガは暇していたのでその勝負に乗った。
「それで、勝負とは?」デリルガは自信満々の目で彼を見た。「その前に自己紹介を使用。俺の名前は匿名Aだ。本当の名は存在しない。その名で呼んでくれ。」「それは別にいい。A、俺の名前はデリルガだ。よろしく頼む」2人は握手をし、一瞬はまるで友達のように見えたが、すぐに敵意を向けあう目に変わった。
「それではルールを話す。意外と簡単だ。相手が負けだというまで戦う。できるだけ周りの被害は避けるように。もしも家などを壊せば壊した奴の責任だ。そいつが負けになり、修理代はそいつが払うことになる。これでどうだ」デリルガはそんなことどうでもよかった。ただ暇だ多っただけだ。何かをしたくてたまらなかった。
「よし、その案、乗った!」デリルガはその場から飛びのいた。「それでは…スタートだ」彼はその場から消えた。
どこに行った、あそこ…いや、あそこだな デリルガは余裕な顔でカンが言った方向へと落ちていった。
ドカーン! カンは見事に当たり、Aに突っ込んだ。「グハッ本当に俺の場所をあてるとはなッ」Aはデリルガを押しのけ、地面をけって脱走とした。「ふん、そんなこと、聞くとでも思ったか?」デリルガの脳みそは筋肉でできているといってもおかしくない。容赦なく突っ込んだ。「おら!」殴りかかろうとしたが、失敗して空にぶっ飛んだ。
「これってやばいのか?」デリルガは危険というものも知らなかった。「まあ、」彼は空気をありったけ吸い、1発で吐いた。空気砲のように空気で空めがけて吹っ飛んだ。
「確か片足が落ちる前にもう片方を上げれば空中を歩けるんだっけ?」デリルガはとてつもなくおかしなことを考えていた。だが、試してみると本当にできた。「思った通りだった」デリルガは空中を駆け回りながらはしゃいでいた。それを見ていたAはポカーンと固まっていた。「あいつ…まじでやりやがった、不可能を」彼はため息をしつつ、少ししゃがんだ。「まあそれならこっちも不可能を可能にするか」そういい、彼は地面を思いっきりけった。

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