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「クラスを混ぜる」先生は告げた。またクラスは騒ぎに包まれた。先生は静まり返すのに何分もかかったのだった。静まりかえると一人が聞いた。「どうしてですか?運動会はクラスで協力してするスポーツでは?」先生は頷いた。「そうだ、だが校長先生がなぜかそうした。すまない、何もできることはなかった」先生は生徒に向かって頭を下げた。全員運よく優しかったので全員が頭を上げてといった。これは本当に運がよかった。全員が受け入れている。否定するものはいらなかった。悲しかったが仕方ないと思っているもの、どうでもいいと思っているもの、ライバルを見あってにやりと笑っているものもいた。様々だ。
次の日には、まるで忘れ去られたかのように話題が出てこなかった。だが、僕たちは完全に話していた。
「ねえ、どう思う?」マリナは聞いてきた。答えることはできなかった。「受け入れることしかできないと思う」僕は本当に思ったことを口にした。「確かにねー、でもホノカちゃんがあんなのじゃね」僕はほのかを見たとたんに顔が真っ青になった。彼女からは怒りのオーラがただれ出ていた。「あのー」僕は呼び掛けた。「はい」彼女のオーラは引っ込まなかった。とても話ずらい。「あの…その……」
いったい何を言ったらいいのかわからなかった。何を言ってもいけない気がした。「運動会…じゃなくてこれから何する?」彼女はぽけーっと空を眺めた。考えているのかと思ったら頭から湯気が出てき始めた。そしてついには地面に倒れた。
「考えすぎて脳が爆発したぞ!」僕は慌ててホノカを持って保健室に行った。保健室には誰もいなかったが、とりあえずベッドに寝かせた。「本当に体が弱いのね」僕は頷いた。ずっと思っていたがこの体は弱いだろうと思っていた。今まですっと労働働きをしていたのだから。僕は横に跪くとホノカの掛け布団を首元まで上げた。「昼休みを無駄にされるとちょっと僕が罪悪感出てくるからけっててもいいよ」マリナは遠慮なく出ていった。最後に残した言葉は「君も多分マリナちゃんから同じこと思われると思うよ」だった。

気が付くと私は天井が見えました。一瞬私が天井にくっついているのかと思ったほどです。起き上がると私はふかふかなベッドで寝ていたと分かりました。その横ではお兄ちゃんが寝ていました。ずっと見てくれているのだと思うと寒いだろうと思いました。なので私はお兄ちゃんを持ち上げようとしました。ですが、いくら頑張っても少し浮くだけでした。なので仕方なく私は自分を布団代わりにしました。背中にくっつくとお兄ちゃんの心音が聞こえてきました。とても滑らかで一生訊いて折れそうでした。ですが、気が付けばお兄ちゃんが起きてしまいました。本当はもっと一緒にいたかったので少しがっかりしました。
お兄ちゃんは私が背中にくっついていることに気が付くとびっくりしました。ですが、すぐに落ち着いて私をおんぶして保健室から出ていきました。「怖いです…」私は思わず思っていたことを口に出して今いました。「…」お兄ちゃんは静かなままでした。「お兄ちゃんと離れるのは…怖いです」私はお兄ちゃんにずっとついていくと思っていました。だから離れ離れになるといわれたときはとてもショックでした。「でも」お兄ちゃんは私を向いてきた。
「同じになる可能性もあるよ」

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