マインクラフト(10)
「クリーパーは最初、マインクラフトのクリエイターが豚を作ろうとしたんだ。だけど間違えてこのクリーパーの形にしちゃった。だから見た目を変えてモブとして新しく入れたんだ。」「へ?どういう意味?」
まだ僕は分かっていなかった。
「このゲームのクリエイターが間違えって作ったモブを、ゲームに入れたってわけだよ。」
彼に教えられ、僕は豚があんな形になったのを考えてみた。
少し不気味だ。
「それじゃあ作業台を作り直すか。」
僕はまた作業台を使って、さっき石のツルハシを作ったときのように、鉄のツルハシも作った。
「やったー!」僕は嬉しかった。なぜかわからないが、新しいことを達成できたらなぜか嬉しい。
「それじゃあダイヤモンドを見つけるか。」そう聞いて、僕は驚いた。
「もう?」すると、彼の木はころりと変わった。
「やっぱ家を作ろうか。」「家?」僕が質問すると、彼は肩を落とした。
「もしかしてサバイバルでどこか泊まる場所を作らないとでも思った?」「いや、そういうわけじゃなくて…まあいいや」僕は荷物をもってまた上に登った。
「どこら辺がいい?」僕は周りを見て、1つの場所に決めた。「ここがいいかな。」
「それじゃあそこにするか。まずはずべ手の角にしたい場所に木のブロックを置いて行って。」僕は端においていき始めた。
こんな感じかな。僕はL字型にした。「それじゃあそこを一つ一つつなげていこうか。」
僕は彼に言われたとおり、ブロックを置いた。
「まずはここからここに木の板を置いて…ここからここも板を置いて…個々の2つはドアを付けるために開けとこうか。」
僕は壁を作り終わると、夜になった。「やっぱりね。それほどはかかると思ったよ。まあそれじゃあドアを置いて中にこもっておくか。」ドアの作り方は簡単だった。
「縦に3つ板を置いてその横にも3つ板を置くだけ。」ドアを置くと、開け閉めができた。俺でもうあのモブたちは入ってくれないはず…
「まあそれは違うね。入ってくれる生き物もいるよ。それはファンタムやクモだよ。彼らは君を見つけたらい消えるまで一生ついてくる。だからクモは実際の世界と一緒で壁を登ってくるし、ファンタムは空から飛んでくる。ファンタムは夜、寝なかったら出てくる生きんのだよ。彼らは昔、みんなが入れたいと決めた生き物だけど今じゃあ皆に嫌われた生き物の中に入ってるよ。でも寝れば出てこないからいい。でもまだベッドを持ってないからそれはできないね。」「なるほど。ってことは天井を作ればいいんだね。」「それと松明などで光りを出さないと中に出てきちゃうよ。」「勉強になりました。」僕は一旦丸石で天井をつくった。
「それじゃあ一旦待つか。大体24分ほどで朝になるはずだよ。」僕たちはずっと待った。
外からは君の悪いモンスターたちのうなり声が聞こえてきたが、息をひそめて待っていた。
ついに朝になると、外では痛みを感じでいるモブたちの声で満タンになった。
ドアを開けて外を見ると、そこには肉みたいなものや骨みたいなものなどが大量に落ちていた。
「いやー、大量に死んだみたいだねー。」彼は頭になったゴミを降り落としながら言っていた。
「とりあえず全部拾っておくか。」僕はそこら中から骨などを拾っていた。しかし、気が付くと森の中で迷子になっていた。
「どうしよー。」僕は彼に助けを求めたが、彼は方角を言うことはルール違反だといって答えてくれなかった。
「まあこれだけは言うよ。鉄を4つ見つけてみて。」僕はきょろきょろ探したが、木ばかりで何も見つけることができなかった。
「洞窟とかがないから自分で穴を掘れっていうこと?」しかし、彼は森の奥を指さした。
「へ?」僕はそっちに歩いていくと、デカい洞窟があった。
しかし、洞窟の王者と呼んでもいい生き物がそこには立ちはだかっていた。
何か大きな生き物がゆらゆらと動いていた(上半身をゆらゆらとさしていただけで、足は人間のようにあった)。
そいつはまだこっちを着つけていないらしい。
「何あれ?」まだ知らない僕は彼に聞いた。
「あいつは音しか聞こえない生き物だよ。でも耳がとてもいいからちょっとの音でもしたら君は終わりだよ。もうほぼ確実に殺される。」
「え?」僕は驚いていた。そんなに怖い生き物がこのゲームにいたなんて…
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