普通に生きたい僕であった(68)最後
気付けば地面、壁、天井が真っ赤に染まっていた。
僕の体にも少しついている。
「い、ったい…何が…」僕は自分の手を見た。
あのハイエナを僕が殺したのだろうか。
僕はなぜか何も覚えていなかった。
僕は血をすべて集め、ボールにするとそのまま宙に浮かせて持っていった。
何かに役立つ気がしたからだ。
次の部屋には鼠がいた。
これは倒す以外に方法はなさそうだ。
鼠たちの目を見てすぐに凶暴さがわかる。
僕はついさっき拾ってきた血の物質を変えてえ槍を作った。
小さなガラスの破片といってもいいだろう。
それを投げまくると、すべての鼠を退治することができた。
これでもっと大きな血玉ができてしまった。
僕はそれを連れて次の部屋に移動した。
そこには何もなかった。
次へのドアもなかったし、何も。
そこにはサインが置いてあった。
『次へは進めない』
僕はため息をついた。
「これからはどうするか…」
僕は試しにサインを壊してみた。
すると、地面から新たなサインが現れた。
『やめろ』どうやら僕がこのサインを壊すと予想していたようだ。
僕はまたサインを壊した。
『やめないと痛い目にあうぞ』
『もう一度やれば…』
『人の話を聞け』
何度壊しても違う反応が現れた。
50回ほど壊すと、不思議な反応が現れた。
『#####!!!』ここには何かやばいことが書いてあったに違いないと僕は心の中で思った。
それを壊すと、目の前が真っ暗になった。
『忠告したはずだ』最後のサインが目の前に現れた。
と、舌に武茂が見えた。
その先には地球が見えた。
どうやら宇宙まで飛ばされたようだ。
僕でもいったい何が起こっているのかわからなかった。
「これって…やばい気がする…」ここは寒かったからだ。
僕は死なないが、感じ取ることはできる。
だから、ここは地獄のような場所だった。
僕は持っていた血液を横に動かした。
『爆発』その小さな血液は爆発を起こし、僕が地球に戻れる十分な力をくれた。
僕は地球まで戻るのを待っている間に血液でいろいろと試してみた。
人型を作ってみたが、色を付ける方法がわからず面倒になった。
真っ赤でも戦わせるみたいなことができたが、それも無駄だった。
僕が思った通りに動いたからすぐにつまらなくなる。
速度を上げようともう少し爆発させたが、地面についたときには海の底にいた。
どうやら着地地点をミスったようだ。
泳いで上がると、地球が消えた。
今度はいったい何かと思いきや、あの無限世界だった。
僕はまたため息をついた。
だが、今回は考えがある。
血液を細かく分けて、そこら中に散らばせた。
『爆発』すると、視界の中にあった場所はすべて爆発に巻き込まれた。
忘れられては困る。僕は投資を持っているから視界というのは無限に先だ。
ほぼ。
その爆発で何もかもが壊れたのか、地面が揺れ始めた。
「お、何かが起こり始めた」僕はその出来事を眺めながらワクワクしていた。
だが、また地震は収まり、がっかりした。
と、大爆発が起こった。
僕は爆発で多分吹っ飛ばされ、時速千キロほどで空中を飛んでいった。
気が付くと、そこは寒い場所だった。
「まさか…」僕は地面を見た。
そこには思った通り、サイコロが置いてあった。
『ペナルティ:
コンプリートしなかったため、初めからやり直しです』
僕は膝をついた。「なんでだー!!!」
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