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「ポフッ、疲れた…」僕は草原に寝転がった。「この町は平和ですね」彼女は町を見降ろしながらつぶやいた。「そうかな、結構おかしなことが起きるけど」「例えば?」彼女にそう言われ、考えた。「例えばドラゴンが出たり、酔っ払いが街中を駆け回っていたり、1つの小屋がぶっ壊されたり、後それは誰の所為かわかってるよね」僕は彼女を見た。「はい…でもあのデカい鳥が悪いんですよ!」彼女は人…というか鳥に罪を擦り付けていた。と言っても誰が罪を問わないといけないのかは分かっていなかった。
「まあ話の続きをすれば気が倒れて道がふさがれたり、色々だったよ」やれやれと仕草をしたとき、彼女はぼそりと1人ごとのつもりでつぶやいた。「一番最初の奴以外ほぼ小さなことに思えるのですけど…」「何回った?」僕は彼女を不気味な笑顔でと見た。「い、いえ…」彼女はしょんぼりと小さくなった。
「まあ、戻るよ」僕は後ろを向いた。「!?」僕は固まった。「あれって…」遠くには黒い物体があった。宇宙のように暗く、悪魔のように怖い物体が。見た目は多分箱型で、ただ落ちているだけだった。小さかったが、ギリギリ一人の子供が入り込むことのできる大きさだ。「こ、これは…」僕の顔は青くなった。別にまだ何もしていないが、この物体がとても狂暴なものに思えた。ただのカンだが。
「これはただの箱ね」突然横からガーネさんが出てきた。「わ!?いつの間にここへ?」彼女はあきれた。「ここに着いてからよ。あなたたちが」どうやら子の草むらに僕たちが付いた時からここにいたといっているらしい。「それなら声ぐらいかけてくれてもよかっただろ」「だから今かけたんじゃないの」彼女は箱に手をかざした。「ライトアイ」彼女の片目が白く光りだした。「まさか…」僕はそれが何なのかすぐに分かった。僕の持っているブラックアイと同じなのだ。しかし、白いだけなのだろう。まあライトアイだからありえる。
「分析開始」彼女の目から白い気体が流れ出た。「50パーセント、60パーセント、95パーセント100パーセントと、分析完了」彼女の目から白い光りが消え、彼女はまた元に戻った。「これは魔王からの贈り物かしらね」僕は驚いた。「でもどうやらこれを壊さないと中身は見させてもらえない仕組みらしいわ」僕は一番最初の方法を思いついた。「これを空に思いっきり投げて…」僕はシャドウボールを投げた。「ちょうど影を通せば…」影の中をうまく通せば空中で光りに当たることがないので箱までシャドウボールは届いた。しかし、当たった途端に驚きなことが起きた。「シャドウボールが…」「…吸い込まれましたね」僕たちの顎が外れそうに思えた。「それならダークネスソードで」だが、それも効果がなかった。「でもそうならいったいどうやって開ければいいんだよ」僕あh助けをとるためにお父さんの所へ言った。「少し見させてもらおう」お父さんはすぐに引き受け、じろじろと箱を見始めた。「こういう仕組みか」彼は2分見ただけで笑った。「もう分ったのですか!?」僕は正直驚いた。僕が5分かけてもい着けられなかったものをたったの2分で見つけたのだ。「魔法を使って無理やり開けようとしただろう、」僕は頷いた。「しかしこれは魔法など不要だ。必要なのは人の手だ。」彼は箱のてっぺんに手を置いた。そして横にずらすと…
スウ――… 箱の上がズレた。


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