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あれからどのぐらい逃げただろうか。
もう疲れはてて誰も動けなくなるまで逃げた。
「はあ、はあ、はあ」俺は息を切らして向こうを見た。
あったはずの津波は消えていて、どこにも見当たらなかった。
いったい何だったのかと思ったが、今考えても無駄だった。
ちょうどそこへあのデカい狼が現れた。
だが、狼は1匹じゃない。背中には大量の鼠が乗っていた。
「5年分の食料だ」彼は得意げに鼻を鳴らした。
その時暗闇狼ダークウルフが思っていることは手に取るほどわかる。
俺は少しずれるとその鼠たちをどうするか考えることにした。
捕食するのは少し面倒だし、俺が持っていくのは少し無理があるだろう。
だから、俺は暗闇狼ダークウルフと狼に頼んでみた。
「俺一人でできるぜ」狼は鼻を高くして威張った。
だが、念のために2人でやってもらいたいというと、すぐに受け入れてくれた。
まあそれを喜んでいたかといえば少し異なるが。
俺たちは大量の鼠を持って町に帰った。
すると、そこには大量の魔物がいた。
だが、攻撃してくる気配はしなかったのでほおっておいた。
「なんだ?こいつら」俺は瘋癲フウテンに訊いてみると、少し目をそむけた。
これには訳が… という顔だ。
俺は彼女をにらんだが、もうどうでもよかった。
「とりあえずこの鼠たちはどうする?」俺は暗闇狼ダークウルフと狼の背中に乗っている鼠を指さした。
瘋癲フウテンは鼠を見てあきれた。「いったいどうやったらここまで見つけることができるのですか」
俺は首をかしげた。「さあ」鼠たちはうろちょろしていればぞろぞろと集まってくる。普通にそうなのかと思っていた。
どうやら違ったようだ。
「この鼠はいつも洞窟の中にいて、普通はここまで出てこないのですよ、しかも森のど真ん中には」俺はそれを聞いて首をかしげた。首なんてたぶんないけど。
俺は普通に森の中で見たが。
だが、そんなことはどうでもよかった。
とりあえず訊いてみたかったことを訊いた。
『津波って見えなかった?』彼女は首を振った。
どうやらそれより子の魔物たちをどうにかしてほしいとのことだ。
俺が持って帰った鼠の死骸たちのせいで寄ってきたらしい。
俺は気楽に鼠を宝利投げると、1万円を追うあほ人間化のように大量の魔物がたかった。
「アハハハ…」その様子を見て笑えばいいのか怖がれがいいのかわからなかった。
だが、もちろん1匹では足りない。どんどんあげまくっているとまだ欲しがられた。
俺はもう分析終わって、いくらでも作れるようになったがえいくらでも作れるようになったがおえこれじゃあ霧が付かないだろう。
だから俺はあのデカい熊を出してみた。
だが、魔物の数に負けて、5秒と立たずに捕食されてしまった。
子の魔物たちを敵に回せば俺はありのように殺されるだろう。
できるだけ敵に回してくなかったので魔物たちを森深いところまで集めると熊を50体出して逃げ出した。
さすがに50体になると魔物たちも手こずったが、1匹1匹倒していたのでまあ、全員倒すことができるだろう。
俺はもうあそこらへんにはいきたくなかった。
今のところは。
だが、いつかはいかないといけなくなるだろう。
今は、行きたくなかった。
今は。