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「ギャー!」俺は今、死に物狂いで逃げていた。「もうだめだ…」俺がくたばれると、遠くから声が聞こえてきた。

「吾輩は猫である」俺はその言葉を知っていた。前世の世界、日本にいたときに聞いた言葉だ。確か…

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」俺が考えた言葉そっくりにその人物は言葉を放った。「まさか!」だが、聞く間もなくその人物はすべてのスライムを1発で倒した。1匹残らずに。

「あ、あ、あ、あ…」俺は言葉が出なかった。「ふぅ、」その人物は俺を見てきた。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。夏目漱石作」男性だった。どうやら獣人のようだ。「お、お前は日本から来たのか?」俺は恐る恐る言葉を選びながら聞いた。つもりだ。

「ああ、そうだ。お前も本当に地球から来たようだな」その人物は俺を持ち上げ、じろじろと見てきた。「な、なに???」俺は彼の手からするりとすり抜けた。「お前に話がある。ついてこい」俺はゆっくりとついていった。「お前はいつこっちの世界へ来た」俺は考えてから答えた。

「数時間前」その言葉を聞き、彼は驚いた。「まさかとは思っていたが…まあその話はいい。吾輩の村へ来ないか」俺は少し戸惑ったが、ほかに行く手はないのでとりあえず行くことにした。

村への道のりはとても大変だった。山を何本も上がり下り、川を何本も通らないといけなかった。だが、つくと驚いた。そこには村があったのだ。異世界、あるいは地球から来た異世界人だけが住む村が。

「だが…」俺はその村を見た。「結構ぼろいな」俺は言ってから気が付いた。彼が起こるだろうと。だが、彼からの反応は違った。どうやら同意しざるを得なかったらしい。「ああ、ここには確かにたくさんの文化を持っている異世界人がいる。だが、足りないのだ。人が足りなければ建物を作る労働力も足りない。仕方ないことなのだ」彼はどうやら長いこと前からここに住んでいるらしい。あの強さを見ればわかる。戦国時代に死に、ここに転生されたのだろう。「それなら俺が助けれる分だけ助けるよ」僕はソウルに聞いた。

ーなあ、この体っていったい何ができるのか? 『はい、この体は主に生き物の捕食、魔素吸収、様々なものを分析、解析などが可能』

ーということはここら辺の材料をすべて解析できるか? もしもそうすればいろいろな仕事が簡単になると思い、俺はソウルに聞いた。『この場を捕食しますか?』俺は慌てて止めた。『解析は捕食したもののみできるものです』僕は考えてから近くにあった一つの草に近づいた。「これを捕食してくれ」俺は前に進み、その草を食べた。『解析中…解析完了。雑草。大量の二酸化炭素を取り入れ、酸素を放出。戦闘力0%、防御力0%、戦闘には全く向いていません』俺は突っ込みを入れた。「いやいやいやソウル。知りたいのは先頭に得しているかじゃない。この村に一体どうやれば役立つかを教えてくれ」『それならこの村を把握してください』俺は村を魔らることにした。「フンフンフーン♪」俺はのん気に村へ入ってしまった。

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