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少し進むと国が見えた。とても大きい。前に行った町とは比べ物にならない。
「わぁ」俺は町を山の上から見下ろし、目を光らせた。
下に行くとあまりにも暗闇狼ダークウルフが多かったので外で待機するようになった。俺についてきたのは暗闇狼ダークウルフが2体とホノだけだ。
進むと分かったことが一つある。この街はにぎやかだ。魔物でも人間でも共同して住んでいる。この国では魔物が人間を襲わないと約束し、人間が魔物を刈らないと約束した。
もしもその約束を破れば牢獄に連れていかれる、それがこの国の法律だ。破る者は誰もいない。牢獄はたくさんの人間と魔物に守られていて、脱獄はほぼ不可能だ。
脱獄を心がけて成功した者はたった一人だ。それも今ではこの世の点滴だ。最近では誰一人見かけていない。どこかに引きこもっているのだと誰一人が思っている。
町ではスライムの俺でも大歓迎してくれた。体の形を変え、人間の形にもなってみた。腕相撲をしようとしたが、手をすり抜けて勝負にはならなかった。
他にも酒を飲むと液体に変わり、地面にべっちゃりとくっついた。それから10分ほどすると酒専用のスキルを手に入れ、好きなだけ飲めるようになった。
だが、酔っぱらうのは酔っぱらうので飲みすぎると頭がおかしくなる。だから酒は一人2杯までと決まっているのだ。この国には冒険者ギルドが存在する。
だが、この冒険者ギルトは少し違った。洞窟を探索し、デッドマスターを倒す。ほかには人々や魔物を助けるということをする。
魔物の中には2つの種類に分かれている。自分の意思で動くものや本能だけで動くもの。だが、自分の意思で動くことができてもある条件が達成されれば本能で動き始め、ある条件が達成されないと自分の意思には戻れない。本能にならないよう、一人一人魔物にはその魔物に適した部屋を用意している。だが、それでは人間からすれば不公平なので人間は大きなマンションに住んでいる。その中はとても快適でそこに住み着く人もいる。注文はある魔道具からできて、部屋から出なくてもいいようになっている。大体の人は1杯2杯飲みに行くことはある。自分の部屋で飲むことはできるがそれでは楽しくないからだ。
お金は自分の冒険者カードに入っている。日本で言えばオンラインバンクだ。ただし、魔物は1体1体違う食べ物がいる。食べ物がいらない者もいる。なので冒険者カードを使わずに外で狩りをするようになっている。大変だが、魔物たちは理由がわかっているので外で買いをして帰ってきている。その中には店で食べるものもいる。酒は無料なのでワイワイとにぎやかだ。だが、1日2杯までしか許可されておらず、それ以上の網とすれば国自体を敵に回すのと同じと全員思っている。
俺はその話を聞くとゾクっとした。「お、覚えておくよ」そのまま時間が過ぎ、楽しんでいた。
ホノはバーテンダーと話していた。時間が一瞬で過ぎた気がした。
「あー、楽しかった」その間暗闇狼ダークウルフはマッサージをしていて、まるで鳥の羽になったかのようだと言っていた。
そして完全にやらないといけないことを忘れてしまった。

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