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「待ってろー、私が戻ってやる!」彼女は突っ込んで来た。「瞬間移動!」間一髪で僕はよけることができた。
「危な…」もう少しで地面の底へと押し込まれるところだった。だが、瞬間移動をする場を間違えた。遠くに行こうと思っていたのだがほんの数メートルしか動いていなかった。
彼女はまた体制を整え、僕に向かってきた。反撃ができなかった。「時間停止!」だが、彼女は動たきがした。時間を止めたはずだ。僕以外のものは完全に止めたはずなのに。
バンダイルスとお父さんは超能力に作用されていなかった。国府能力を作った神だからだろう。
彼女はその場から消えた。時間が停止する寸前に逃げたのだろうか。見つけようとしたが場所がわからなかった。あの一瞬でいったいどこに行ったのだろうか。
すると、どこからかこぶしが飛んできた。見えない。僕は宙に吹っ飛んだ。一瞬で回復したがまたこぶしが飛んできた。まだ見えない。
数回こぶしを食らったがいったい何が起きているのか把握できなかった。
いったい何が起きてるんだ? 僕は目を走らせた。すると、一瞬だけ何かが見えた。だが、また言えなくなった。
「視界強化」この超能力はできるだけ使わなかった。少し目に悪いからだ。どんなものでも見えるようになる。これで太陽を見ればすると、目が見えなくなる可能性もある。これはすぐに直すことができるものだが、直すまでは目が痛いのでできるだけ避けていた。だが、今は例外だ。見えないものを見る必要があった。
すると、分かった。何か黒い塊がこの凸凹でこぼことした地形のうえを駆け回っていた。だが、視界強化をした目でもそれがいったい何なのか見ることができない。あの少女なのかはわからない。
「ここだ!」僕は視界強化で見えた限界で気が付き、こぶしを振った。「高速ブースト、腕力増加」この二つを重ねれば膨大な威力を発揮することが可能だ。高速ブーストは実際、走る速さを上げるためにあるものだと思う。だが、僕は少し違う方法で使っている。
すると、黒い塊が吹っ飛んでいった。この星を一蹴したかもしれない。
やはり黒い塊は少女だった。彼女は一蹴して壁に突っ込んだ。少し威力を上げすぎたかもしれない。だが、彼女はかすり傷で済んだ。「本当に何のなんだよ…」
まだやるのかと思い、僕は覚悟を決めた。だが、彼女は少し違う考えを持っていた。「負けたよ、もう力が残っていない。」彼女はパンパンと服をはたくと僕のほうに向いてきた。
彼女はさっきと叔父用にルンルンとしていた。さっきの攻撃が無意味だったかのように思えた。「決めた!」彼女は僕を指さした。自信満々の目だ。今までいったいどんな生活をしてきたのかは知らない。だが、今はにやりと笑みを浮かべた。何を言ってもいうことを聞かないような目だった。
彼女は僕よりも年下だと思う。なのに僕より自信というものを持っていた。
「君の小学校に通う!」殺気の言葉を取り消したいといわれてから思った。

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