見出し画像

テレビ? そこにはテレビが現れた。
だが、リモコンが見当たらなかった。
どこを見てもリモコンはない。
僕はとりあえずまたベッドに寝転がった。
だが、テレビを見てみたくてついつい起き上がってしまった。
テレビのところまで行くと、テレビの横にボタンが何個かあった。
電源ボタンだと思えるボタンを押してみた。
すると、思った通りテレビはついた。
だが、思った方法ではなかった。
画面に何かが書かれていたからだ。
読んでみるとこう書いてあった。
『この問題に答えてみよ
2+5』
小学生でもわかるような質問だった。
僕は「7」と言ってみた。
書くところがなかったからだ。
すると、思った通り普通に起き始めた。
だが、今度は違う問題が起きた。
毎回チャンネルを変えるたびに問題が出てくるのだ。
初めは『2+7』のような簡単な問題だったが、だんだんとめんどくさくなっていった。
僕は一つのチャンネルに帰るとそのままほおっておいた。
だが、しまいには面倒になってテレビを消すことにした。
今、外は何時かわからない。
外が見えないからだ。
ここはなぜか窓が存在しないようだ。
だから、もしも見たければ外に出ないといけない。
時計もないから自分で買いに行かないけないということだろう。
僕は仕方なく何時かわからないままベッドに寝転がった。
時計はいらない。腹時計を使えばいいからだ。
僕の腹時計は意外と性格だった。
何時までしかわからないが。
とりあえずは僕のポイントを使いたくはなかった。
僕はそのまま目をつぶって寝ようとしたが、なかなか眠ることができなかった。
なので起き上がり、外に出てみた。
すると、どうしてかはわかった。
腹時計が少し勘違いをしていたようだ。まだ外は明るかった。
あと2時間ほどはベッドに入らなくていいだろう。
すると、遠くで誰かの姿を見た。
「誰だろうか…?」僕は興味があって見に行ってみた。
僕はどうしても気になって、つい見に行ってしまった。
なので外に出てそこまで走っていった。
「誰だ」その男はこっちを向かずに僕の存在に気付いた。
僕は何も言わなかった。
だが、何も言わないだけでは無理だ。
僕は何かを言わないといけなかった。
「そこにいる少女」その一言だけ言い、後ろに見える学園を指さした。
ここも学園の中だが。
彼は何かを考えていたので、僕は近づいてみようとした。
だが、彼は気づいたのか瞬きをしている間にその場から消えた。
僕はそこら辺に隠れているだろうと思い、探してみたが無駄だった。
彼はもうどこにも見当たらなかった。
私が考えたところではまだこの学園の中にいると思う。
だが、今は探すのをやめようと思う。必ずこの後に出会うと思ったからだ。
もう暗くなったので僕はベッドに戻り、寝ることにした。

次の日になった。
僕は起きるとテレビは消えていて、テレビのあったところに髪が置いてあった。
『テレビはしまっておけ』どうやらテレビをしまうことは忘れていたようだ。
これを置いたのが誰なのかはわからないが、これもいつかわかると思う。
教室に入ると、ワイワイとにぎわっていた。「おはよう」近くにいた女子が手を振ってきた。
「おはよう…」私は何も考えずに答えた。
私はそのまま自分の席に着くと、いつも読んでいる本を読み始めた。

ろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!