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「暇だ」僕・井辺名はつぶやいた。「ヴァンダリスは取られたし…やることがない」僕は壁から球を作り、飛ばした。そしてもう一つ作り、飛ばし、もう一つ、またもう一つと飛ばした。壁には少し穴あがいたが空き、壁には穴が開き、暇になった。「とりあえず何かでも作るか」僕は地面に座り、ある特殊な手袋をつけた。その手袋はどんなものでも自由自在に変えることのできる、僕の力で作った手袋だ。僕が地面をつかむと地面がグニャグニャと曲がり始めた。「これは何回やっても慣れないな」僕はとりあえず、市川さんと岡名を作ってみた。それから天使に小さな箱を作り、それを曲げたり切ったりして城を作った。「まあ、こんなものか」僕が小さくなると、入ることができた。一応壁は固いので簡単には壊せなかった。なので色々な力を試すのに絶好調だ。「火球(かきゅう)」僕が手を上げて言うと、手の前に火球が出てき、飛んで行った。火球を違う言い方で言ったらファイヤーボールだ。ただ僕が使うときはファイヤーボールという外国語が通用しないのだった。「それならテレパシーもテレキネシスもそうじゃないか」という人もいるだろうから説明しよう。テレパシーやテレキネシスは言わなくても使える。普通にしたいと思えばできるのだ。だから本名は知らない。ただアニメの中でとか、テレパシー、テレキネシスと言っているから勝手にそう名付けただけだ。僕は他にも色々試していた。
突然腹が鳴った。僕はあることを気が付いた。「お腹が減ったな」僕は慌てて実家に瞬間移動した。…しかし、出ることができなかった。多分あの壁に入っている材料の中に僕の力を封じる効果のある物が入っているのだろう。「クソ」だが、僕は簡単にある方法を考えた。
この壁がもしも僕の力を封じているのならば…壊れている場所を見つければいい。 「透視」僕はどんどん戻っていき始めた。「あった!」そう思った途端に後ろからつつかれた。「!」僕は後ろをパッと見たが、後ろには誰一人見えなかった。「気のせいか」僕はほっとした途端にどこからか声が聞こえてきた。「お前、透視を解除してないぞ」僕はハッとした。透視を解除し、改めて声の方角を見ると…「新説!?」僕は驚いた。いったいどうやって僕を見つけ出したのだろうか、この力を封じる反対側から。「どうやって種間移動してきたんだ、ここは超能力が使えないはずだよ」彼はどこかを指さした。「向こうにどでかい穴があったぞ、えらいきれいな丸だったけどな」僕はある事を思い出した。自分がついさっきまで壁を使って金属団子を作っていたのだ。だから壁には穴ができていたはずだ。それは忘れていた。「ありがとう、それじゃあ行ってくるよ」しかし、彼は僕の力を彼の力で止めた。「何をする、僕は食べ物を食べに行くだけだ」しかし、彼は僕が馬鹿だといった。「そんなことしなくても普通に自分で作ればいいじゃないか」僕はいらいらとした。「この僕が調理でもできると思うのか?」「いや、君は普通の人間と違うだろ?そしてその違いとは?」彼はニッコリとした。「超能力を持っているということ…そうか、分かった」僕は彼の言いたいことが分かった。僕の超能力で作ればいいということだ。「それじゃあ…」僕がまずはテーブルと椅子を手袋で作った。まあ1つの大きな箱の周りに数個小さめの箱を置いてあるだけだが「お前、本当に変なもの作るな、この石からこんなシロを作るなんて頭のおかしいやつしかしないぞ」僕はイラっとした。「今僕が馬鹿だといったか?」僕たちはまるで暴走したヤンキーのようにいいやっていた。しかし、僕たちのお腹がなり、空腹が口喧嘩を終わらせたのだった。「いただきまーす…」ちょうどその時、外で何かの地響きが起こった。「嫌な予感がする。体力増加、皮膚防御」僕たちは何が起きてもいいように体をできるだけ無敵にした。その直後に城のてっぺんが消えた。「あ"~、僕の城が‐」僕は地面にへば立った。
「ちょっとコラー、僕の城のてっぺんを壊しといて、いったいどんな体力を持っているんだー!」僕は怒っているのか驚いているのかわからないいいかたをした。と言ってもそれは本当のことだが。「ん?どこにいるのだ」そこにはおおおお大男がいた。僕たちから見たらその男小指1本で僕たちを粉々にできそうだ。しかし、僕たちの本体でも僕たちの1.5倍はあった。その男は本当に巨大だった。「こーこーだー!」僕は叫んだ。「いたわよ」333番が僕たちを見つけた。「ってかちっこ、本当に人間か?井辺名」デリルガは僕たちをジーッと見た。「誰かほかにいるぞ」デリルガは新説の方を指さした。「本当だ」666番が正座になり、ジーッと彼を見ていた。「それではさらば」彼はそう言い残しただけで瞬間移動していった。「消えたぞ!」デリルガはまるで子供のようにはしゃいでいた。「どうせ高速で動いただけでしょ」333番は信じていなかった。信じない方がいいだろうけど。
「しかしおかしい」突然666番がつぶやいた。まるで彼が何か、とても大事なことを考えているかのようだった。「どうした」デリルガが彼を見た。「このゲーム、まるで初めから…」他の人も気が付いていたらしい。「「「「「僕たちに暴力を使わさないようにしているようだ」」」」」すると、それにこたえるかのように敵が言った。「「「それは…」」」

このゲームでは必ず暴力をふるわないようにバンダイルス様が仕込んだからだ。

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