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「この熊を刈るよ」俺は心の中でにやりと笑った。
暗闇狼ダークウルフは驚き、止めようとしたが、俺はスライムだ。止めることなど不可能だ。
「ちょっと試したいことがあるんだけど…」俺はソウルに俺の作戦を説明した。
『成功確率は80。3%です。』充分だった。「それじゃああとはお願い」
『承知しました、自動行動、開始します』俺の体は緑から赤になり、俺の記憶が薄れていった。

「ここはいったい…」俺は画面として俺の視界を見ていた。その横にはいろいろなわからないことが書かれていた。
『こちらではあなたのすべてを解析可能です。体重、捕食数、体力などの全部がわかります』
そのまま見ていると、地面の草を捕食した。
『解読開始…解読完了。物質変化を開始…成功しました』捕食した草はどんどん固くなり、しまいにはへなちょこの草から金属に変わった。
とても平べったくなると、ありったけの草を捕食した。
『物質変化を開始…成功しました』『物質変化を開始…成功しました』『物質変化を開始…成功しました』『物質変化を開始…成功しました』『物質変化を開始…成功しました』『物質変化を開始…成功しました』
ひとつ残らずたったの2秒で金属のような硬さに変えた。
『体内から無理やり追い出します…成功しました』『体内から無理やり追い出します…成功しました』『体内から無理やり追い出します…成功しました』『体内から無理やり追い出します…成功しました』『体内から無理やり追い出します…成功しました』
これもうまくいっているようだ。
簡単に説明しよう。説明は面倒なので。
まず草を捕食して、解読した。解読データを使い、草の物質を柔らかいものから硬いものへと変化した。
その変化した物質を武器として使うつもりだった。
だが、普通に吐き出せば威力はない。
なので、体内から無理やり押し出した。
げろを吐くような感じだ。
少しの間は体が絶えれる。
だが、それを続けていれば守れなくなる。
なので草は外に追い出され、勢いをつけた草が飛んでいくというわけだ。
この方法は川から考え出したことだ。
皮は普通、滑らかに流れている。
だが、ダムにするとそれが止められ、流れたくてもなられることが出いない。
だが、少しでも穴ができればそこから勢いよく流れ出て、穴は広がる。
それと同じことをここでもしただけだ。
効果は抜群、熊は尻もちををついた。
そのままずっと投げ続けていると、玉切れになった。
言い直すと草切れだ。
体内にため込んだ草はすべて使い果たしてしまった。
もっと草を捕食して物質変化をしようとしたとき、熊は青い目で怒りに来るって襲い掛かってきた。
ーキャ~!死ぬー!逃げてー! 俺はソウルに頼んだがソウルは1歩も動かない。
というか1歩も動けないか。足がないし。
その場から動かなかった。
鋭い刃が振り落とされると、俺は目を閉じた。
何も起こらない。俺には。
聞こえてくるのは熊の悲鳴だけだ。
「?」前を見てみると画面には熊が立っていた。
だが、熊の前足には前足がなかった。
片方だけだが。
そこからはどろどろと緑の液体が流れ出てきた。
「ひぇー、あれって毒?」だが、どうやら血のようだ。
俺には血が存在するのか少し気になったが、存在しないようだ。
「何が起きたの?」俺が訊くと、ソウルはため息をついた。
『捕食者が熊の手を捕食したんですよ』俺は心の中で思った。
ーあぁ…

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