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「出産、頑張るのは医者だよね」

こんばんは


4ヶ月前、前置胎盤のため
計画帝王切開をした者です


帝王切開というとやっぱり
「陣痛を経験しなくてよかったね」
「下から埋めなくて可愛そう」
「出産、頑張るのは医者だよね」
などと言われます


出産は出産
帝王切開も経膣分娩も無痛分娩もどれも
全部命懸けです


私は前置胎盤でかなり早い段階から
帝王切開が決まっていました
前置胎盤や逆子など
帝王切開=経膣分娩だと母子の命が危険
手術が出来なかった時代では
助からなかった可能性が高いということです


それなのに帝王切開は簡単だと
帝王切開で生まれた子は可哀想だと
お腹に一生残る傷を負うのに
心まで傷つけられるのは本当に悲しいことです


少しでも帝王切開のことを理解してほしい
これから帝王切開を受ける妊婦さんの
少しでも役に立てたらいいなと思って
noteを書こうと思いました



600mlの貯血


胎盤の位置から大量に出血することが
事前に分かっていたので
2日間に分けて300mlずつ、貯血をしました
太い針で5分かけて少しずつ血をとります
貧血を起こすと、鉄剤の注射を打たれます


実際、2リットル出血したようで
自分の血を輸血しても少し足りないくらいですね(笑)


術中は恐怖、術後は地獄


術中は部分麻酔なので、意識はあります
上手く麻酔が効かなかった人も...
麻酔科医の先生とお話しする機会があり
術中の麻酔について聞いてみたら
やはり体質によって効かない人もいるようです


効かなかったら切腹のようなものです
もし効かなかったら...と思うと
怖くて仕方なかったです
ちゃんと効いてくれたので
先生にずっと感謝の気持ちを伝えてました(笑)


術後3時間後から麻酔が切れます
傷がキリキリする痛みと、後陣痛と言われる
子宮が収縮する痛みが来ます


術後6時間まで水分補給ができないので
痛み止めの点滴を打ってもらいます


当たり前ですが、トイレは尿のカテーテルです
寝返りなどは打てません


6時間経つと水が飲めるようになるので
薬をもらえます
ロキソニンです、あのロキソニン
薬局で誰でも買えるロキソニン
大丈夫なのかって心配になりますよね


私は大丈夫じゃありませんでした(笑)
痛すぎるって言葉じゃ表せない
何もできないし、何もしてなくても痛い
ロキソニンも何も効かない


それなのに次の日の朝から歩かされます
尿道カテーテルも取られます
点滴のおかげでトイレが近いので
ベッドのすぐ横のトイレにも20分かけて行って
戻ってきた頃にはまたトイレに行きたくなります


それでも我が子を見ると頑張れるんですよね
ロキソニンより効く我が子



そして今


今、湯船に浸かりながら
お腹の傷を見ながらnoteを書いています
現在はケロイドになって痒みがしんどくて
4ヶ月経っても痛いくデニムなどは履けません
お腹もブヨブヨ(これは帝王切開関係ないかも笑)
でもここから可愛い我が子が生まれたと思うと
この傷にも愛着が湧いてきます


これから出産を控えてる妊婦さん
我が子は本当にたまらないくらい可愛いですよ


今回は帝王切開についてでしたが
どんな出産も過酷で、なんでこんなに痛い思いをしないといけないのかと感じる瞬間があると思います。
ですが妊娠したことも奇跡、出産も奇跡、その痛みも奇跡の一部だと思って、乗り越えてほしいです







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