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名古屋に行ったら偶然秋の景色が見れた話

秋というのは何をするにしても良い季節だ。読書の秋、スポーツの秋、禁欲の秋などなど枚挙に暇がない。
しかし、これは裏を返せば行事がバカみたいに集中する忙しい時期であるということ。学生にとっては長い夏休みが終わり、文化祭やら合唱コンやら中間考査がまとまって襲いかかってくるという恐怖の時期となっている。

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私も文化祭には毎年毎年人生最大級のリソースを割かれており、女装したり、家庭科室でカレー大量生産したり、長編映画作ったり、複数サークルのシフトで体が裂けたり、ラーメンの麺を延々ほぐしたり……とにかくお客さんとして楽しんだ記憶が一切無い

そんなこんなで忙しい秋だが、私の大学では新入生向けのイベントが開催されることで休校の日がある。
普段は祝日も余裕で授業する非国民な大学であることを考慮すると、なんでもない平日がいきなり休みになるという出血大サービスすぎる事態となっている。

そんなわけで今年は大学の友人に誘われ名古屋へ全力で日帰り旅行に行くことになった。以前の記事でも書いたが、名古屋には太平洋フェリーに乗船するため訪れたことがある。その時はほとんどを鉄オタ活動に費やし、まともな観光はできていなかったため今回は真っ当な観光にしたいところ。

ちなみに昨年は「サンキュー♥ちばフリー乗車券」というものを使い房総半島を満喫する……予定だったが忙しすぎて頓挫した。

結局午後だけなら自由にできるということでひよこを見ながらフライドチキンを食べる謎パーティーに参加したところ、乗っていた電車が人を轢くというありえないハプニングに遭遇するのだが詳しくはまたの機会に。

名古屋へ

さっそく東京駅へ向かう。朝ラッシュを避けるため時間帯としてはかなり早めだが、さすがに始発よりはだいぶ遅い時間。

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余談になるが、平日だと私の最寄り駅からはのぞみの始発に間に合わない。一方で休日の場合、理論上は可能となっている(ただし大手町から全力ダッシュして7分以内に乗車しなければならない)。

新幹線に乗らなすぎて改札がどこかわからないという事件が起きたが、どうにかホームにたどり着く。

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友人の希望で往復共にグリーン車を使うことに。究極の無駄遣い。

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席に着きとりあえずメールチェック。毎日大学から送られてくるどうでもいいスパムメールを消化していると、昨日届いたメールの中に何やら不穏なタイトルが……。

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(伏せすぎてよくわからんことになってしまった)

いやいや待て待て。今日は大学休みだぞ。
「まあzoomでの授業だから最悪車内で授業受けるか……」と思っていたら、やっぱり先生のミスだったらしく後から訂正のメールが届いていた。

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当たり前の話だが学期のど真ん中ということで景色を見ている余裕はなく、ほとんどの時間を課題の消化に費やした
先程の授業も休講になった分課題が出されるという悲劇。ただ問題量としてはそこまで多くなかったのが不幸中の幸い。

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そんなこんなで三河安城駅に到着。降りたことのある人はあまりいないのではないか。

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お昼ごはんを食べる

まずは腹ごしらえ。なんかトンでもないものがでてきた。

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鶏ガラと豚骨を合体させた素晴らしいスープらしいのだが、この日は材料の関係で豚オンリーになっているとのこと。濃厚すぎる。

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(正直後半は食事というよりも新感覚アトラクションだった)

名古屋観光

その後は熱田神宮へ向かう。私はアンチJR東海のため、刈谷駅でわざわざ名鉄に乗り換えた。残念だがこちらの方が値段は高く付く。

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体感的にはかなりスピードを出している気がしたが、東海道線に乗り続けた友人のほうが余裕で先についた。
金山~神宮前の移動を考慮すると名鉄の方が速いと思ったのだが、JR東海の本気を思い知った。静岡県でも本気出してほしいのだが。

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熱田神宮は以前の名古屋観光では行きそこねたスポット。

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サクッと参拝して終了。

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その後は友人とは別行動。わざわざバスを利用して金城ふ頭へ向かう。この路線は一瞬湾岸沿いの道路を通るため、なかなか良い景色が見れた。

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(肝心の写真を撮り損ねたためバス停まで散歩した時の写真でごまかす)

しばらくぶりの野跡駅に到着。前はここからフェリーの乗船口へ向かったが、今回は逆にあおなみ線に乗車する。

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一駅で終点の金城ふ頭駅に到着。

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レゴランドの最寄り駅となっているが、レゴに用はなく目的地はこちらのリニア・鉄道館

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中に入るとこんな感じ。

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展示車両はかなり充実していていい感じ。

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社会科見学か何かで中高生の団体がわちゃわちゃしていた。学校行事でリニア館行けるとか羨ましいな。

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もちろん平日ど真ん中のため、基本的にはガラ空き。休日だとファミリー層も多いだろうから、ゆっくり見たいなら平日に限る。

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正直時間が足りるか不安だったが、サクッと見て回るだけなら一時間半ほどでどうにかなった。

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あおなみ線で名古屋中心部へ戻る。

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以前行けなかった科学館へ行きたかったが、時間的に閉館時間が近いため取りやめ。帰りの時間は夜遅く、天気もかなり良かったため名古屋港で夕焼けと夜景を撮ることも考えたが、結局名鉄の乗り鉄・撮り鉄をすることに。

とはいえ名古屋の地理は全くわからず、当然撮影スポットもよくわからない。そんなわけで、あおなみ線の車内でサクッと調べたスポットの中で名古屋に近い駅に何も考えずに行くことにした

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向かったのは島氏永という駅。名古屋からは特急で一駅の国府宮駅から各停でさらに一駅というとてもアクセスの良い駅。

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……が、駅に降りてびっくり。名古屋駅から15分の距離にもかかわらず田園が広がっているという素晴らしい景色。ノスタルジックな雰囲気がとてもいい感じ。

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もちろん当然のように無人駅。駅から線路沿いに3分ほど歩いたところが撮影スポットになっている。

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結構いい感じに撮れたが、個人的には「周りの田園風景の方が写真映えするのでは?」と思い別の画角から挑戦してみることに。

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夕日をバックにしてみる。かなりいい感じ!

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周りは一応住宅も広がっており、近くに高校もあるからか無人駅の割には利用客は多いようだった。

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動画も回しながら夕日が沈んでいくのを眺める。

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名鉄は編成数が列車によって随分異なるのが面白い。

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夕焼けはどの季節でも綺麗だが、個人的には秋の夕焼けは少し哀愁の漂う、物哀しい雰囲気を感じる。

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そんなこんなで完全に日没。

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撮り鉄はここまでにして駅に戻る。島氏永駅のホームはかなり狭く、通過列車も高速で駆け抜けていくため注意が必要だ。

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日没直後の空も綺麗だった。

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そのまま直帰するのも芸がないため、各務原線と犬山線を利用し大回りで名古屋へ帰った。岐阜で途中下車したかったが、残念ながら時間がなく断念。

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友人とナナちゃん人形の下で合流。

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帰りはのぞみを利用。

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ホームで待っていると、向かいのホームから最終便という不穏なワードが聞こえてきた。博多まで行く列車はこの時間で最終列車になるのか。

東京へ

東京行きののぞみに乗車。当然ながらこだまに比べると乗車率は高く、グリーン車でもほとんど空席はみられなかった

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(復路の車内写真がなかったので往路で代用)

車内ではひつまぶし弁当を食べる予定だったが、完全に売り切れ。仕方なく他の駅弁を購入することに。日本の駅弁は基本おいしいから問題ないといえばない。

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駅弁をもしゃもしゃ食べ、残った課題と作業を消化しているうちに新横浜に到着。こだまを利用した後だとのぞみは異次元的に速い
そしてすぐに東京に到着。東京駅からは半分寝ながらでも帰れる。……というか記憶が全く無いため意識はほとんど飛んでいたのかもしれない。GPSの記録によると日付が変わる前には家に帰れたらしい。

おわりに

そんなこんなで、名古屋へ日帰り旅行に行ったら偶然秋の景色を拝むことができた話だった。
毎度のことながら私の旅行は禄にリサーチも入れない無計画なものになっているが、情報がないからこそ現地で良い景色が見れると感動も倍増する。

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名古屋については科学館に二度も行けなかったのに加え、明治村のSLにも興味が出てきたためそのうちまた行きたい。

……といったところで今回はここまで。

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