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パワポケ10という神ゲー

パワプロくんポケットは悪いゲームだ。

何が悪いと言われれば女の子が可愛いのが悪い。
遅い二次元の初恋になるが、12歳の時に出会った神条紫杏というキャラクターに完全に心を持っていかれた。
生徒会の権力を惜しみなく利用する容赦のなさや冷酷ともとれる態度、しかし人格形成に至った過去や主人公にのみ時折見せる可愛らしさは少年の頃の自分が骨抜きにされても仕方がなかったと今でも思う。

クーデレ生徒会長に憧れてしまった僕は、学生生活の恋を棒に振った。中高6年待てども待てども生徒会長は男だった。責任をとってほしい。

このゲームのせいでギャルゲーとかにもハマったんだよなあと思い返す。元々アニメが好きだったが、二次元キャラに恋するようになったのはきっとこの子に出会ってからだ。

もちろん彼女以外にも魅力的な娘はいる。
9の維織さんとか最高だった。8の白瀬も良かった。他にもみんな可愛い。
それでも初恋というのは特別なものだ。

中二病を助長するような内容も悪い。
世界に潜む闇、ナンバリングが変わっても引き継がれるサブキャラクター、超能力者にサイボーグエトセトラ、中学生には刺激が強すぎる。
ヒロインが枕営業したり爆発四散したりするCEROAのゲームなんて他にあまりないのではないか。

パワポケというシリーズは、想像の余地を絶妙な加減で残してくれているゲームだ。
登場してくれるので前作キャラの現状はわかる。
なんとなく会話で顛末やシリーズ間の話も補完される。
しかし、各シリーズ主人公についての記述で明言されたものがほとんどないため、あくまで想像の域を出ない考察が多い。
先に名前を挙げているヒロインたちも作品を跨いで出てくるが、主人公との関係性は匂わせる程度である。
オタクは基本的に自分だけが気がついている的な一握りの優越感に弱い生き物なので、こういう仕掛けにはすぐひっかかる。(けものフレンズが流行ったのもこのオタク特性が大きいと思う。)

話が少しそれたが、もちろん野球の部分も面白いし熱いいいゲームだ。
ただ僕個人の話になるとどちらかと言えばヒロインとのあれやこれや青春への憧れが強かったので、野球自体はキャッチボールの段階で手が痛くなったので諦めた。

甲子園を目指していれば、今頃ヒロインたちと出会えただろうか。

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