【青い薔薇との出会い】ゲーム好きでコミュニケーションが苦手な私がフローリストの仕事で毎日に彩りが増えた話
こんにちは!レッツジョイン公式note編集長の和田です。9月に入ると朝晩の風が少し涼しくなってように感じます。
先月のお盆期間はとても暑かったですね。お墓参りに行かれた方も多いのではないでしょうか?
お盆にはご先祖様の霊が「あの世(浄土)」の世界から、生きている私たちがいる「この世(現世)」に帰ってくると言われています。
今月20日(水)から9月26日(火)までの7日間は秋のお彼岸です。
お彼岸ではご先祖様の霊はこの世に帰ってきません。彼岸(あの世・極楽浄土)にいるそうです。
お彼岸(春分・秋分の日)はあの世とこの世が最も近くなる時期とのこと。お墓やお仏壇にお花をお供えすることで、ご先祖様や故人に対して感謝の気持ちで供養します。
ジョイングループの葬儀事業で祭壇を飾るお花は、フローリスト部門が担当しています。今回は、入社8年目の生花係渡邊愛美さんを取材しました。
普段は表に出ることが少ない部署ですが、祭壇花の作り手の想いに触れていただければ嬉しいです。
ーこの仕事に就かれたキッカケを教えてください。
小学生の頃に行った寒河江の花咲かフェア(全国都市緑化フェア)で、青い薔薇を見たんです。その時に、新しい品種の花を作るのってカッコイイな~!って思って、そこから植物に興味をもったのがキッカケです。
新品種の開発に興味をもって、高校も農業系の学校を選びました。その時に山形県農業総合研究センターの園芸試験場に行く機会があって、色々な新品種を作っているところを見ることができました。
結局、新品種開発の道には進まなかったんですけど、花に関わっていきたいという思いは変わらず、祭壇花を作る仕事に就きました。
ー祭壇花を作る仕事には、どんな気持ちで向き合われていますか?
私たちはお客様とお会いする機会がほとんどないので、担当の葬祭ディレクターからお客様のご希望を聞いてお作りします。
喪主様の想いや故人様の生前の情報から想像して、ご希望の形になるように装飾をしています。
お葬儀の時間は長くても3時間程。その3時間だけのために作られる祭壇花は、喪主様やご遺族の皆様にとって、それだけの価値があるものでなければならないと先輩から言われた言葉を大事にしています。
ご感想をお聞きする機会も少ないのですが、ご葬儀後のアンケートやディレクターを通してご葬家様からの言葉を聞けると、頑張った甲斐があったなと思いますね。
最近は、オリジナル祭壇のご希望も増えています。決まった形のものではなくて、喪主様のご希望をお聞きしながらデザイン画を描いています。
普段、お花に触れているお客様とは限らないので、ご希望を引き出すためのコミュニケーションやデザインの提案力の必要性をすごく感じますね。
ーご自身のスキルアップのために何かされていることはありますか?
生花係として、月1回フラワーアレンジの勉強をしています。外部の講師の方に来ていただいて勉強をしているんですが、私は個人的にも月1回勉強に通っています。
昨年は、フラワー装飾技能士(国家資格)2級を受験して資格を取得することができました。
プライベートでは、様々な展示や装飾を見ることが勉強になるかなと思っていて、色んな場所に見に行くようにしています。
東京にあるHANA・BIYORIさんに行った際には、普段はあまり見ることができない不思議な装飾を見ることができました。
自分にはない発想で装飾されているお花を見ると、アイディアのヒントを得ることができますね。
渡邊さんがフラワーアレンジを習われているアトリエラルゴさん。山形市・上山市・寒河江市でフラワーデザインの教室を開催されています。
趣味のフラワーデザインから国家検定・資格取得まで幅広く対応されているとのこと。渡邊さんも月に2回通いながら、様々なアレンジ作品を作られているそうです。
ーお休みの日はどんな風に過ごされていますか?
基本的に私は引きこもりがちで、携帯ゲームをしていることが多かったんです。でも、先輩たちのようにお客様にご提案できる装飾のアイディアの引き出しを増やしたくて、色んなところに出かけるようになりました。
あとは、甘い物が好きなので、Twitterで流れてくる美味しそうなスイーツを見つけてカフェに行ったりしますね。
私もまだ行ったことがないんですけれど、気になっているお店は上山市にある十五屋本店さん。色んな種類のチーズケーキがあるみたいで、食べてみたいんです。
ー今後、目指されていることはありますか?
今年からエンジョインサロンで、一般の方向けにフラワーアレンジの講師をさせていただいています。
誰かに教えるという経験が初めてだったので、すごく勉強になっています。自分では当たり前にできると思っていることでも、やはり一般の方にとっては難しい部分もありますよね。
その辺りを見極めて、みなさんが楽しく学んでいただけるように工夫していきたいと思っています。
祭壇を作ることがメインの仕事ですが、お客様とお話しする機会にお花のことをわかりやすく伝えていける自分になりたいです。
コミュニケーションに苦手意識はあるのですが、色んな方と話す機会を作って自分をアップデートできたらなと。内向的な性格から外交的になれたらいいなと思っています。
ー渡邊さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
元々は引きこもりがちで、コミュニケーションが得意な方ではなかった渡邊さん。花に関わる仕事に就き、スキルアップを目指す中で、ご自分の性格も変化させたいという意気込みを感じるお話が印象的でした。
仕事に真っすぐに向き合うことで、自分を変えるキッカケをつくることができるのかもしれませんね!
平安典礼の祭壇は、渡邊さんをはじめフローリストのスタッフが想いを込めてお作りしています。
エンジョインサロンでは、一般の方を対象にしたフラワーアレンジメントの講座も開いています。女性らしくて可愛いアレンジがお客様に大好評!
お客様からは「優しくて穏やかに教えてくれるところも丁寧でよかった」というアンケート声が多数寄せれています。
ぜひ、お気軽にご参加ください!