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ベネッセアートサイト直島 直島本村地区にある「またべえ」を展示空間とした「Ring of Fire -ヤンの太陽 & ウィーラセタクンの月」が公開

2024年6月21日より、直島本村地区にある「またべえ」を展示空間とした、ヤン・ヘギュとアピチャッポン・ウィーラセタクンが初めて協働で取り組む「昼」と「夜」で構成された展示「Ring of Fire -ヤンの太陽 & ウィーラセタクンの月」が公開されました。

本作品を暫く鑑賞していて思ったのは、自然・アート・建築、そして鑑賞者が加わることで、様々なものが可視化され意識化されることに改めて気付かされました。地殻変動を感じることは難しいけれども、このような表現で可視化されて感じられることに感動であり、アートの可能性を改めて感じることが出来ました。

なお「Lunar(夜)」は予約を迷っている間に売り切れてしまい、「Solar(昼)」の鑑賞後には「Lunar(夜)」を観たくて観たくて予約を迷ったことを後悔しきりでした・・・

TRing of Fire-ヤンの太陽&ウィーラセタクンの月」は、第13回べネッセ賞を受賞したヤン・ヘギュ(1971年ソウル生まれ)と、映画監でありアーティストのアピチャッポン・ウイーラセタクン(1970年バンコク生まれ)が初めて協働制作に取り組んだインスタレーションです。
「昼」と「夜」で構成される展示は、太平洋を囲む火山帯(リング・オブ・ファイヤー)に自然界の営みの連続性を見出し、光、影、動き、振動に焦点を当てた可変性のある彫刻とインスタレーションが構想されました。

日中はヤンのさぬき盆灯篭などをモチーフにした彫刻が地殻変動を表すリアルタイムのデータと連動して、光や音、回転を通して地中深くの見えない動きを伝えます。
一方、日没前後からはウィーラセタクンの映像や照明、サウンドが加わります。過去124年間リング・オブ・ファイヤーの地殻変動のデータと作家の長年の旅と探検の断片がコラージュされ、家は記憶のテクトニックプレート、あるいは子宮のごとく脈打ちます。夜が深まるにつれ、映像は点猫や光の線に分解され、幽霊のように現れては消え、空間を漂います。

様々な地域の文化、自然科学など幅広い領域からインスピレーションを得て、工業製品と手仕事、幾何学と有機的なフォルム、シャーマニズムなどを組み合わせ、独自の視覚言語を生み出すヤン・ヘギュと、眠り、夢、眼に見えないものを探求し、個人的な記憶と集団的な記憶の融合を通して新しい体験を探索するアピチャッポン・ウィーラセタクン。

国際的に活躍する二人が、この場所にあわせて協働で生み出した「昼」と「夜」の世界は、内部と外部、自己と自然界のあいだで起こる絶え間ない宇宙の動きを浮き彫りにします。

公式資料より

会期:2024年6月21日-2027年(予定)

Solar(昼) 11:00-日没の約90分前
Lunar(夜)開館カレンダーをご確認ください

定休日:月~木曜日

鑑賞料金:
Solar(昼) 700円※15歳以下は無料 
Lunar(夜)オンライン予約1,800円/現地購入2,000円

ご予約:Lunar(夜)は予約優先です。

ご予約・開館カレンダーなどの詳細は下記URLにて
https://benesse-artsite.jp/art/ringoffire.html

またべえの場所
https://maps.app.goo.gl/Z94thpwTKCw4eE1w6

展示空間であるまたべえ入口
縁側から見たお庭(母屋の改修は三分一博志建築設計事務所)
またべえ内に点在するMinor Eruption Sonic Golden Wreath

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