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コロナウイルスで注目されたライブハウスとは?その真実の正体と実態を関係者が暴露!

数種類のライブハウスで働いて33年、開店から25周年を迎えた東京は下町、老舗ライブハウス 、小岩ジョニーエンジェルの代表、Atsushi Kita(AK2project)が解説するライブハウスの様々な形態。

コロナウイルスの影響で「ライブハウス」が大きく取り上げられました。当店もその影響を受け、経営危機を余儀なくされておりますが、今回の問題は、密室で空気の流れが悪い場所に多くの人数が集まると感染リスクが高まる、ということで「ライブハウス」そのものが、その象徴のようなイメージで大きく報道されてしまったというところです。

中には確かに、爆音が漏れるのを防ぐ為に、防音扉を締め切り、人気のイベントには多くの音楽ファンが密集し、稀なケースですが、汗だくになってステージに詰め寄り「モッシュ」と呼ばれる、いわゆる、おしくらまんじゅうのような状態でステージを楽しむイベントやライブハウスもあります。しかし、そのような稀なケースとは全く違ったスタイルの、着席型でレストランやバーを基本にしたスタイルも「ライブハウス」として運営しているお店も数多く点在しているのも事実です。

今回、北海道のライブバーでの感染も公表されたことから、どのような営業スタイルでも関係なく、ライブ=感染源=悪、というイメージが、更につき兼ねないような窮地に立たされてしまったライブ業界ですが、そもそも、ライブハウスなど行ったことのない人にも、世間一般に広く、今後のライブハウスを楽しんで頂けるようになる為のチャンスを頂いたのかも知れないという逆転の発想で、記事に残すことにしました。

ライブハウスには大きく分けて3種類あります。

1、チケット制(スタンディング、暇な日は椅子あり)
例)新宿ロフト、目黒鹿鳴館、目黒ライブステーション、神楽坂エクスプロージョン、岡山イマージュ、小岩ではオルフェウスなど(今回の最初の感染で問題になった大阪のライブハウスはこれらに当たると思いますが、何処も日替わりで色々なアーティストが出演されたり毎日、イベント内容によってシチュエーションが異なりますので実際の状況は様々です。)ただ、常に今回のような問題があるわけではなく、正直、ガラガラな空いてる日も数多いかと思われますし(それはウチもです。w)多くの人が想像されるであろうモッシュ状態のイベントはごく稀です。それぞれ既に独自の換気システムを整えている、もしくは今回を機に見直され、飛躍的に改善されると思います。出演者は若者中心なイメージだがベテラン勢まで幅広い。オリジナル楽曲が主流。

2、チャージ制(レストラン、バー的な着席スタイル)
例)全国のケントス、錦糸町ヒューズボックス、千葉バハマ、荻窪タイムマシン、そして当店のジョニーエンジェル、など(今回、のちに発覚した北海道のライブバーはこの部類だと思いますが、北海道では雪まつりなど大きなイベントもあったので、クラスター発生源としては微妙な位置だと思います。)この部類も色々あって、毎日、同じバンドが出ているハコ、日替わり、週替わり、など出演形態は様々です。因みにウチは日替わり。これらはギュウギュウでおしくらまんじゅう的なライブの日はほぼ、ありませんし、換気システムの体制や衛生管理面など既に整っている、または今回を機に飛躍的に改善されるものと思います。出演者はベテラン勢が多く、カバー楽曲が主流。

3、チケット&レストラン制(着席)
例)ブルーノート、ビルボードなど本物の超有名アーティストや外タレが主流の、ライブハウス業界では大手(ジョニーエンジェルの目指すべきところではあります。)

これらの大手は既にコンプライアンスもしっかり整っているでしょうに、こういった場所や、ホールやドームでの一大音楽イベントも、この煽りを受けており、エンターテインメント業界だけの大打撃だけにとどまらず、全世界が大きな損失を被っている出来事になってしまいました。

今、僕らに出来ること

この教訓を未来に生かし、現状を悲観せず、苦難、苦境の時期を「ギフト」に変えるには?を考える。

例えば、こんな時だからこそ生み出される創造性に目を向けて。

このブログ記事だってそうだと思いますよ。

ちっぽけですが。

小岩ジョニーエンジェルも明日から少しの間、お休みという形になりましたが、それを利用して空いた時間をスタジオ化した音楽&映像制作、レコーディング新事業の試運転とか、ライブ配信システムの設備だとか、色々と考えています。もしかしたらそれが将来、この期間を「ギフト」に変えることが出来るかも知れません。


〜まとめ〜
※ちなみに、どんなに小さなライブハウスでも有名なメジャーアーティストの方のレギュラー出演や外タレ公演も存在したりするんですよ!

いろんなライブハウスのスケジュールや詳細をチェックしてみると実は、あなたの大好きな曲の作曲者や、作詞者、そんなアーティストの関係者、印象的な、お気に入りのフレーズを実際にレコーディングしたミュージシャンとか、、、いろんなビックリ嬉しい、楽しい発見があって直接、そういった関係者に出逢えて人生が面白く、ハッピーで豊かに彩られていくのも、また「ライブハウス」なのです。今回のコロナで話題となったライブハウスですが、あなたの大好きな、あの曲も、あのアーティストも、実はそんな場所があったからこそ、あなたを初め、色々な人に届いたメロディや歌詞、音楽という素敵な魔法のメッセージなのです。だからこそ、ライブハウスに行ったことがなかった人も、これからは、もちろん終息した後で結構ですので、安心して楽しみに訪れてみて下さいね!あなたの人生が、そんな音楽との出会いによってもっと楽しく豊かになりますように!

今回の騒動から繋ぐべき創造的な未来

この流れに拍車をかけたのは昨今のインターネット、モバイル環境の普及によって、情報の拡散速度の向上による恐怖の連鎖など、便利になった故の様々なマイナス面が浮き彫りになった事件でもあると思うのですが、逆説的には、衛生管理の徹底や、日常生活の破綻を回避するが故に余儀なくされるであろう、やろうやろうと思っていた断捨離wの機会など、今後はこの一件を教訓に世界中の皆んなで協力し合いながら、(世界中の皆がリアルタイムで協力し合える可能性を証明されたということでもあるわけですから)豊かで明るい未来の世界へ繋げていきたいですね。


ジョニーエンジェル代表 ATSUSHI KITA
東京、小岩店
http://johnnyangel.jp

京都、祇園店
http://bit.ly/39zVQaO


筆者の簡単なライブハウス経歴

故郷、岡山の高校生バンド時代の出演履歴
岡山ペパーランド
http://www.pepperland.net

その他、ビブレホール、スタジオアルファ、楽器店など

17歳高二で高校を中退、単身上京、掃除のアルバイトを経て、
目黒ライブステーションに就職、数年間を過ごす(のちに有名になったアーティスト多数、エックスジャパン、今もジョニーエンジェルにご出演いただきながらお世話になっている、諸岡ケンジ氏など)
https://livestation.co.jp

渋谷クラブ「サーキット、ZYX、など」(クラブとは?)これ後日、書きます。

ブルーノート東京(アルバイト)
http://www.bluenote.co.jp/jp/

赤坂ロリーポップ(アルバイト音響スタッフとして)(既に閉店)※初のオールディーズ(ハウスバンド体制)業界

錦糸町38、マージービート
現在はオーナーチェンジ「錦糸町ヒューズボックス」として運営中
https://www.fusebox1974.com

今回は過去、実際にお世話になったお店や今もお世話になっているお店を中心にリンクさせて頂きましたが、この世界的パニックはライブハウス業界のみならず、多くの人々の生活を不安に陥れております。皆様、それぞれがデマや不確かな情報などに流されない情報管理と、特に健康第一で衛星管理の向上に意識を向け、このことを教訓に我々が一丸となって豊かで明るい輝ける未来を皆さまと共に築いていけますことを切に願っております。

ジョニーエンジェル代表 ATSUSHI KITA
東京、小岩店
http://johnnyangel.jp

京都、祇園店(姉妹店)
http://bit.ly/39zVQaO


追記 

X  JAPANのYOSHIKさんの発言について

目黒ライブステーション時代の経験です。彼らとは一緒のレコーディングスタジオ(池袋ペンタ)でバンドのリハーサルをしていたり、当時の僕の彼女が、実は彼らと同じ館山の中学高校の後輩だったり、色々な接点もあって同じミュージシャン仲間として、ライブハウススタッフと出演アーティストの関係として、親しくさせて頂いておりました。当時の彼らは、既に人気に火が付いており、ライブでは前記したモッシュ状態、もみくちゃのファンがステージ前方を目指して、雪崩れ込んでくるような状況でした。そんな折、入ったばかりの僕の役目は、ステージに雪崩れ込んでくるファンを塞き止める「ストッパー」という役目でした。ボーカルのToshi さんや、ギタリストのHide君らは、ヒートアップした観客を更に煽り、「もっと、かかって来いやー!」ってな感じで僕らストッパー役のヒザの上に、土足で乗って!w、客を煽りまくるのです。当然、下の僕らの本音は「もうやめてー、勘弁してー」状態。でも、そんな経験も今では宝物のように光っているのも事実です。だって彼らは世界のX JAPAN へと羽ばたいていったのですから!

確かに、今回のイベント中止を促すYOSHIKIさんの発言は賛否を呼びましたが、彼の経験から推測すると小さなハコで当時の状態のように、もみくちゃになるのは、かなりのリスクを伴うであろう、ということも過去の記憶からの意識として、あったのかもしれません。

確かに、あの状態はやめといた方が良いわなー。

でも彼らくらい熱狂的なファンが集まるライブも随分と少なくなったのではないでしょうかね。

これは余談ですが、そんな強烈な彼らが、いかに礼儀正しく、どんだけ低姿勢〜!であり、もう、それはそれは激しいロックミュージシャンぽくなかったかw、また次回、書きますね!

つづく

さらに追記『本当に影響を受けたのは?」


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