富士登山は経営に似ていた~しんがりを務めて思ったこと~
株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※X(旧Twitter)もやっています!
暑かった夏が終わり、いよいよ秋も深まってきているこの頃ですが、あえて夏の終わりに登った富士山のことを記してみようと思います。
実は今回の富士登山、経営に似ているな、と思ったことがあったんです。
1.まずは、8月末の富士山頂からのご来光!
なにはともあれ、まずは山頂で見たご来光の写真から。
5時ごろの様子です。
お鉢周りもしたかったのですが、とにかく風が強すぎて断念しました・・・次回登るときがあったら挑戦したいですね。
富士山の山開きは例年7月1日だそうで、五合目から山頂まで登山できる期間は9月10日頃まで。
なので登山シーズンは実質7月上旬から9月の上旬までのたった2か月間。
この貴重な期間にいい登山になるよう、事前に準備もしっかり行ってアタックしました。
2.快適(?)に富士山を登るために行った準備
今回の富士登山は卓球仲間6人で行ってきたのですが、富士山に行った人の話を調べると高山病を経験した人もいて、念には念を入れて1年かけてグッズを調達するなど綿密な計画を立てました。
高山病になった人の話を聞くと、いきなり本8合目(3400m付近)まで登り、残りの300mを一気にアタックしたところ、高山病になってしまって泣く泣く諦めた、とのこと。
今回は身体を高山に慣らしてから登ろうと7合目(2800m付近)で宿泊することにしました。
(本当は8合目(3250m付近)の山小屋に泊まりたかったのですが、ハイシーズンで混んでおり予約できずでした)
また、山頂付近はとにかく寒い、ということで、無駄な体力を奪われないこと、防寒具のための荷物の余白を確保しておくことを意識して、登山用リュックも新調しました。
知る人ぞ知る、「アトリエブルーボトル」です。
予約開始日に何度も申し込んでようやくゲットしたものですが、これが本当によかった!
飲み物を取り出すのにいちいちリュックをおろして背負って・・・としている間にも体力は奪われていくわけですが、このリュックは片手で左右から飲み物が出し入れできる設計になっていて、本当に楽ちんでした。
余談ですが、アウトドア=屋外でカップラーメン、みたいなことも考えたくなりますが、とにかく「無駄なものを持っていかない」を徹底。
結果的に頂上は強風でラーメンどころではなかったので、大正解でした(笑)。
3.練りに練ったアタックプランは・・・
前述のように7合目(2800m)で宿泊するべく、5合目を11時くらいに出発。
7合目には13時頃に到着し、早めの夕飯を食べて仮眠をとって、夜22時に頂上を目指し始めました。
7合目から頂上までは約3時間程度を見ておけばいい、といわれていますが、チームには初富士登山の人もいたので、5時の日の出までには4時間半程度かかるかな、と見込んだわけです。
実はこれは少々反省点になりました。
「ゆっくりすぎた、時間をかけすぎた」かもしれないのです。
長い時間をかけて歩く=体力の消耗につながる、ということや、足への負担が大きくなる、ということもありそう。
というのも、下山時にランナー痛のような痛みを感じることに・・・
当たり前のことですが、登った山は下らねばならず、下る時に使う体力を考えて登る必要があるのですけれど、そこまで頭が回っていなかったように思います。
次回は気をつけよう。
4.しんがりで感じた「登山は経営に似ている」
ところで今回、私は登山をしながら「しんがり」を務めることが多かったです。
その経験を通して「経営と登山は似ている」と感じたところがあります。
6人もいるといろいろな人がいます。
ひとりは駅伝部補欠で体力もある。他方、私より年配の人もいる。
果敢に挑戦したい人もいれば、慎重に登りたい人もいる。
なかには高山病気味になる人もいるわけです。
何が起こるかわからない環境のなかで、みんなで最後まで登頂するにはどうしたらいいか。
これはまさに「経営」そのものだな、と思いました。
そんななかで私が今回、「しんがり」を務めてわかったことがあります。
まず、何か事情があって遅れ始める人がいたら、一番後ろにいる人が声をかけたり、様子をみたり、となんとか対処することができます。
また、しんがりの自分が一定のペースで登り、前の人に追い付いた場合、彼らのペースが落ちている=体力の低下や身体の不調が考えられ、休憩のタイミングだと声をかけることもできます。
「全員で頂上に立つ」のであれば、一番ペースの遅い人に合わせていく。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」という有名なアフリカの言葉がありますが、今回、一人の脱落者もなく「全員で」登りきりたかったので、みんなの様子を見ながら調整する役としてしんがりを務めたことには大きな学びがありました。
富士山、人生で一度は登ってみてはいかがでしょうか。
よかったら、※X(旧Twitter)もみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?