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AI無人コンビニ「TOUCH TO GO」に行ってわかった未来の買い物のカタチ

こんにちは、株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。

※Twitterもやっています!

前回、西武渋谷にオープンしたメディア型OMO店舗「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」の買い物体験をレポートしましたが、今回はその続編的な位置づけで、高輪ゲートウェイにあるAI無人コンビニ「TOUCH TO GO」体験もレポートします!

<目次>
1.エキナカ無人コンビニ「TOUCH TO GO」に行ってみた
2.便利だったことと意外な盲点
3.変わる買い物文化

1.エキナカ無人コンビニ「TOUCH TO GO」に行ってみた

2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅。
49年ぶりに山手線に新設された駅として注目を集めましたが、そこにAI無人コンビニ「TOUCH TO GO」はあります。

TOUCH TO GOは、ウォークスルー型と言われる、立ち止まる必要なく一筆書きで買い物が完了できる、というスタイルのもの。
入り口を入るとゲートがいきなり自動で開きます。
どうやら無数に設置されているカメラで感知している様子。
店内は時計回りに一方通行を前提に導線設計されているように感じました。

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棚は通常のコンビニよりも少し背丈が高いかな、と感じたことと、商品の間には間仕切りが丁寧にされていて、雑多に詰め込まれている従来型コンビニとは少し違う印象も。
ちなみに品揃えは、普通のコンビニよりもちょっと高級で、お土産になりそうなものも。このあたりはさすが開業したばかりの新駅、でした。
ちなみに、取り扱う商品は、食料品や飲料品、雑貨など約600種類にものぼるそうです。

レジでどんな反応をするのか検証したくて、何度か商品を手に取ったり、棚に戻したりしながら進みます。
結局、ビール、おせんべい、エコバッグを購入。
売り場面積はさほど大きくなくて(通常のエキナカコンビニと同じくらいに感じました)、あっという間にレジに到着です。

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2.便利だったことと意外な盲点

レジは2か所、前に立つと特にバーコードをかざしたりすることもなく、画面に選んだ商品が表示される!これはとっても便利!
…とスムーズにいくはずだったのですが!

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なぜかおせんべいが表示されない。
そして、一緒に視察し同じタイミングでレジに立った友人のほうには「おせんべい」の表示が…!
友人側はキャンセル、私側はバーコードを読み取らせるというプロセスでしたが、バーコードリーダーの場所がわかりにくい!
画面のすぐ下にあったのですが、そもそもレジ前に立ったら表示される=自分でバーコード読み取りしなくてOK、と脳が情報処理していたこともあって、見つけるのに時間がかかりました。
このあたりは今後の導線修正で課題解決しそうだな、と感じた部分ですね。

また、年齢制限があるものをどう認識するのかを試したくてビールを購入したわけですが、これは「店員が確認します」と表示が出ました。
「え?無人コンビニなのに、店員?!」と驚いたのですが、レジ脇にカメラが設置されており、どうやらそのカメラで顔認証して年齢確認をしている様子。
カメラの先がAIなのか、人なのかはこちらからはわからず…
でもAIにしないと人件費などの点で無人コンビニにする必要性がなくなってしまうので、きっと将来的にはAIで画像解析などをさせているでしょうね。
年齢確認が終わるまではおそらく数秒、でも有人コンビニだと気にならない間がなんとも居心地が悪く感じました。

支払いはすべて電子マネーなどで行い、現金対応なし。
そして無人ですから袋詰めなどは当然自分で行うことになります。
このあたりはだいぶ社会的にも取組みが進んできているので抵抗感がある人は減ってきているように思います。

というわけで、便利だった点と意外な盲点をまとめてみると、

便利!:レジの前に立つだけで商品を認識してくれるためスピーディ
盲点!:「スピーディ」への完璧対応には、誤認識・年齢認証といったトラップが惜しい

といったところでしょうか。

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3.変わる買い物文化

今回実際に現地を訪れたからこそ、の発見もたくさんありました。
たとえば、「商品を手に持ってレジに行く」という買い物文化は、今後「ほしい商品はカバンに入れてしまっても大丈夫」というものに変わるでしょう。

決済手段も、より電子化が進み、現金を持ち歩く機会は減っていくことが予想されます。
この点においては、シニア層などにいかに電子マネーを広げていくか、といった、社会全体での取組みも重要になりそうですね。

さらに、「飲み物が必要だから駅のコンビニで買おう」という、いわゆる「目的買い」にはスピーディさが重視され、こうしたウォークスルー型での買い物スタイルもニーズが高まりそうです。
「目的」になりうる魅力的な商品を開発・提供することが求められる、ともいえるわけで、消費者目線での商品開発にあらためて焦点があたりそうだな、と感じました。

また新しいお買い物体験ができたらレポートしようと思いますので、楽しみにしていてくださいね!

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