OMO新店舗「明日見世」に行ってみました!
株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!
以前、CHOOSEBASE SHIBUYAやb8ta TokyoでのOMO買い物体験を紹介しましたが、最近また新たな店舗が立ち上がったとのことで、早速ためしに行ってみました。
今回シェアするのは、大丸東京の「明日見世 asumise」です。
<目次>
1.明日見世とはどんなところか
2.期間テーマにそった商品セレクトが魅力
3.百貨店の上のほうの階までユーザーを呼び込むのが課題か
1.明日見世とはどんなところか
何度か登場しているOMOは「Online Merges with Offline」の略で、オンラインとオフラインが融合した世界、わかりやすくいうと、オフラインのリアル店舗で商品を手に取り実際に使ってみることと、オンラインでその商品を購入することとを垣根なくつなげていく、という試みです。
渋谷や有楽町などにもOMO店舗が展開されていますが、今回の明日見世は、大丸東京の4階エレベーター横に開設されました。
明日見世は、「であい めぐる みらい」というキャッチコピーのもと、「新しいおどろき」「新しい買い物」「新しいつながり」を提供することを掲げています。
3か月ごとに商品が入れ替えられていて、期間ごとにテーマが決まっている様子。今回訪れた期間のテーマは「THEME Vol.3 暮らしを良くするヒントとであう」というものでした。
以前たずねたCHOOSE SHIBUYAや、次回レポートするMeets STOREがキュレーターのセレクションであることをウリにしていることに比べると、キュレーター色はそれほど強く押し出されていない印象ではありましたが、ゆったりとしたスペースで商品が体験できたり、試着室も充実していたり、とリアルの体験を心地よいものにしようという意気込み(?)が感じられました。
2.期間テーマにそった商品セレクトが魅力
足を踏み入れるとベッドと枕がおいてあり、スタッフさんから枕の解説が。
ほかにも在宅ワークが中心となった働き方にあわせて、座ったままエクササイズができるマシーンがあったり、睡眠の質改善にまつわる商品が紹介されていたり、と、今回のテーマである「暮らしを良くするヒントとであう」に忠実にセレクトされているな、という印象でした。
CHOOSE SHIBUYAがデザイン性を重視し、b8ta Tokyoが最新のガジェットを中心にした品揃えだった印象であるのに対し、明日見世はテーマ性で勝負、といったところでしょうか。
個人的には、MONOCO(モノコ)というブランドが紹介していた電動サイクルマシン『オルビトレックMX』が気になりました。デスクdeエクササイズをテーマに在宅ワークが増えたいま、仕事をしながら運動できる商品として紹介されています。
この商品、勝手に動いているペダルに足を乗せるだけで運動になるとか。ほんとかな〜と思いながらやってみると確かに疲れる。ながら運動の極みだなと思いました。
デスクワーク中、リズミカルに下半身を動かすことは、神経の活性化にも一役買うとかで「貧乏ゆすり」が、実は健康や脳にいいという話なのですが、この製品はまさにデスクワークしながら運動して、脳を活性化させるという優れものでした。商品を試しながら、スタッフの方に話を聞き、気になる商品があれば、ネットでポチッと押すというOMOらしい体験です。
一緒に行った友人はインナーウェアが気になったようで、OMO店舗ならではの「試着」をしていました。
ちょうど商品を提供しているブランドのスタッフも滞在していたようで、素材当てクイズにこたえたら、専用サイトで使えるクーポンがもらえるなどのキャンペーンも実施していて、リアル体験とオンラインでの購買とをつなげるための工夫が考えられているな、という印象でした。
3.百貨店の上のほうの階までユーザーを呼び込むのが課題か
百貨店の上のほうの階にある店舗は今回が初めてでしたが、明日見世を目指して上がってきている人はどのくらいいたのか。このあたりは気になったポイントですね。
大丸東京の客層的にはおそらく40代以上がメインだと思うのですが、その世代はおそらくOMOという新しい購買形態にあまり馴染みがないと思われます。
売り場にはカメラが設置されていて、よりよい職場づくりのために録画しているよ、というメッセージも記載されていました。
今後、来場世代や人数などの情報を、テーマの設定や売り場づくりに活かしていくのだろうな、と思います。
OMOそのものの進化はもちろんですが、マーケティングの視点からも、今後注目していきたいお店でした。
そして、この日はもう1店舗、新宿高島屋の「Meetz STORE」にも足を延ばしましたので、次回はそのレポートをしますね!