軽めの2022年総括

｢寒いな〜」から始まる会話、あまりにもズルい。
キャッチボールを始めるには更なるお膳立てが必要だと思う、こちらの返答のセンスを試されてる気がして仕方ない。基本的にそんな訳はないのに。


別にこれは1つ前の自分の感覚で、みだりに思い巡らせた結果、広大な、それはもう広大な焼け野原に放り出されたと自分に暗示をかけ頻繁に憤っていた。


今年は真っ直ぐ生きれた。
と言うよりは悪質な思考をねじ伏せてひとまず
クリーンで柔和な自分になれる数が格段に上がったなと思う。
もちろんねじ伏せた感情の消化は必要で、リスクのないタイミングが来ると思う存分暴れてもらう。
そうすることで生きるセンスが高まるなら全くそれでいい、自分のペースでいい。

さっきから言うてるセンスってなんぞやって話やねんけど（読むん止めるなら今）何か秀でた感覚であったり
羨望の眼差しを向けられるような個性のことだろう

こういったセンスを欲しがる人で溢れかえっているように見えるのは私だけでしょうか

｢この音楽聴いてる奴センスある｣
｢この服着てる奴センスある｣
｢この芸人好きな奴センスある｣

といった感覚や個性とはかけ離れたセオリーのようなものに縋っているだけのアイデンティティが確立されていない人が多すぎるのではないかと思う。
当然ながらそれの善悪は無く、自由に過ごす権利が憲法のもとあるのは承知で自分はその風潮に抗っていきたい。


以前から異議を捻り出す人間であったが、そういった動機ではなく無意識に抗っていたことを意識的にすることで先入観を取り払う生き方ができた気がする。

例えば｢コインランドリー｣ってなんかエモいよねみたいな風潮、これほんまに草生えるんやけどバカでかい洗濯機と普通の洗濯機、乾燥機とかが並んでて「待ってる間暇やろうから」っていうお心遣いの得体の知れん漫画と手垢にまみれた2017年の週刊女性ぐらいしかない施設のどこがエモいんかがさっぱり分からん。
けど分かりたい気持ちはあるからシンポジウムか何か開いてくれ

それで言うたら揚げたての、あの完璧なコンディションが嘘のように下がった翌日のトンカツとか眺めてるほうが全然エモい。

これはコインランドリーをエモいって言う人の感性を否定してるとかじゃなくて、
｢それは決して風潮に乗っかってる訳ではなく、もし世界中がコインランドリーなんて、と言おうが自分はそれをエモいと心から思えますか｣と是非を問いたい。


自分でも参ってしまうほど可愛げのない思想を持ち、あまつさえ他人の価値観を受け入れることのできない人間から脱却する為に努めた今年はいい年やったけど、もしかして生きるセンス一個も上がってないな。
多分取り返しつかへんけどもうちょい頑張ってみよ、ほな